• 事業所一覧
  • お問い合わせ
  • ENGLISH
  • ホーム
  • 取扱商品
  • 事業内容
  • ソリューション事例
  • 会社情報
  • 採用情報
ホーム > WEBマガジン SHINKAWA Times > コラム > 吉田 健司 > 「学び直し経営塾、塾長のつぶやき」 No.3 「経営学」の真髄とイノベーションを求めて
掲載日:2018年03月06日

vol010_no01_col02_00.jpg

 

 

 

 

 

 

 

株式会社 ビット89
代表取締役 吉田 健司
学び直しの経営塾「寺子屋カレッジ」 塾長
プロフィールはこちら

「学び直し経営塾、塾長のつぶやき」 No.3
「経営学」の真髄とイノベーションを求めて

 本コラムも今回で最終回。そこでこれまでの 2 回分を振り返ってみよう。まず 1 回目では『リカレント教育(学び直し)と生き物としての「経営学」』というテーマを取扱い、主に社会人のリカレント教育への取り組み状況について国際比較を行いながら、社会で求められる技能・職種構造の変化や人生 100 年時代に対応した再学習あるいは “学び直し” の重要性を強調した。グローバル化の進展、インターネットによる情報通信環境の高度化、また AI(人工知能)の発展によって失業が懸念される職業などが報道されている。さらに世界で初めて超高齢化社会を迎え、新しいライフスタイルを模索するようになってきた今日の日本にとって、“学び直し” への個人・社会の取り組みは、喫緊の課題ではなかろうか。

 そして第 2 回目では『「経営学」の学び方とリベラル・アーツ教育の重要性』をテーマに、すぐに役立ちそうな「専門コア科目」だけでなく、その背景・土台となる「周辺教養科目」の重要性を強調した。MBA に代表されるような、理論・技術重視の経営学である「専門コア科目」に対して、文化人類学や “自利利他” に代表されるような仏教倫理学などを扱うのが「周辺教養科目」としてのリベラル・アーツ教育である。これは即効性の高い「西洋医学」に対して、患者の自然治癒力を引き出しながらジワリと効いてくる「東洋医学」のような関係ではなかろうか。

 今回は上記の 1 回目、2 回目を踏まえて、私なりの結論として開講した “学び直しの経営塾”【寺子屋カレッジ】についてその概要をご紹介したい。これは “あるべき経営学の学び方” あるいは “ネット時代に求められる温故知新的な経営人材の教育スタイル” としての提言と、ご理解いただければ幸甚である。

 

 「学び直し経営塾」を開講するにあたり、「洋式経営スキル(MBA 理論)」、「和式経営マインド(道徳・品格)」、そして「情報鮮度(経営環境変化)」を講座の座標軸とした。そしてこの経営塾は、アタマとココロの両面を兼ね備えた、いわば和洋折衷型の進化系経営学である「あんパン経営学」と、最新ビジネス情報から時代の潮流変化の “目” を養う「時事ネタ経営学」の 2 講座で構成されている(参照:図表 1)。これは「経営学」に必要な「MBA 理論分野」「現場実践分野」そして「ビジネス最新情報分野」という 3 つの領域をカバーしているとも言える(参照:図表 2)。

vol010_no03_col02_02.jpg

図表 1.「学び直し経営塾」の座標軸と 2 つの講座

vol010_no03_col02_03.jpg

図表 2.「経営学」に必要な 3 つの分野(側面)

  「時事ネタ経営学」では、最新のビジネスニュース(新聞・雑誌記事、WEB 情報、テレビ・ラジオ情報、学会・文献情報等)から生き物としての経営学の有用性や楽しさを学び、時代の流れを察知することが狙い。経営の舵取りには 3 つの目が必要と言われる。すなわち全体を俯瞰する「鳥の目」、現場を観察する「虫の目」、将来を予測する「魚の目」である。通常の仕事場では「虫の目」を磨いているので、ここでは特に「鳥の目」と「魚の目」を養うことに主眼を置いている。

 

  次に「あんパン経営学」では、経営資源であるヒト・モノ・カネ・情報・全体の視点から経営学の重要構成要素として主要 10 科目に絞り、各科目のエッセンスを経営スキル(MBA 理論他)と経営マインド(道徳・品格等)の両面から学ぶことが狙い。すなわち経営トップには 2 つの頭脳が必要であり、経営理論等のアタマを磨く「理性脳」と、経営倫理等のココロを磨く「感性脳」の修得に主眼を置いている。あるいはロゴス(理性)とパトス(感性)を融合したエトス(信頼)的な経営学かも知れない。

 

  この「時事ネタ経営学」と「あんパン経営学」の両講座についての特徴を、クルマの運転にたとえてみたい。前者は、天気予報やカーナビ等の最新情報から現状と将来の環境変化を知ることで、目的地まで安全に着けることが主眼。後者は、効率性を追い求めた運転テクニックだけでなく、周囲への気配りを考慮した運転マナーも身に付けて、プロとしてのドライバー能力を学び、目的地まで安全に快適に運転していくことが主眼(参照:図表 3)。

 

 さらにこの「時事ネタ経営学」と「あんパン経営学」の関係は、相互に影響し合うような、マトリックス関係にある(参照:図表 4)。

vol010_no03_col02_04.jpg

図表 3.経営をクルマの運転にたとえると‥‥

vol010_no03_col02_05.jpg

図表 4.「時事ネタ経営学」と「あんパン経営学」の関係

 以上 3 回に渡ってご清覧いただきましたことに感謝し、学び直しの経営塾【寺子屋カレッジ】が「世のため、人のため」に少しでも貢献できることを願うばかりである。

 

  最後に、インド独立の父であるマハトマ・ガンジー氏の言葉をご紹介しよう。

Live as if you were to die tomorrow.(明日、死ぬかのように生きなさい。)

Learn as if you were to live forever.(永遠に生きるかのように学びなさい。)

【プロフィール】

吉田 健司

株式会社ビット89 代表取締役 http://www.bit89.co.jp

学び直しの経営塾「寺子屋カレッジ」 塾長 http://www.terakare.com/

 

1975年 旭化成株式会社 入社

主に、経営企画部門に従事。

1989年 株式会社ビット89設立

リサーチ、研修セミナー、コンサルティングを柱とした「社外経営企画室」事業を展開。

2010〜2015年 淑徳大学(経営学部)および大学院 教授

経営学関連の講義の他、学部・大学院のゼミ生の卒論・修論指導を担当。

早稲田大学 大学院理工学研究科 工学修士

米国イリノイ大学 経営大学院 MBA取得

コラムに関するご意見、お問い合わせ:sectimes@shinkawa.co.jp