• 事業所一覧
  • お問い合わせ
  • ENGLISH
  • ホーム
  • 取扱商品
  • 事業内容
  • ソリューション事例
  • 会社情報
  • 採用情報
ホーム > WEBマガジン SHINKAWA Times > コラム > 杉田 美保子 > スペインには無い日本の魅力 No.1
掲載日:2017年08月01日

 

 

 

スペイン語通訳・翻訳

インターネットラジオ「El Extrarradio」で
日本文化紹介の番組担当
杉田 美保子
プロフィールはこちら

vol008_no05_col03_00s.jpg

スペインには無い日本の魅力 No.1

とっても暑い毎日が続いていますね。みなさんが 8 月号を読まれている頃には、梅雨が明けていてほしいものです。

 

私が中・高校の数年と、スペインから戻って住んでいるのが、石川県金沢市です。ちょうど帰国して 3 週間もしないうちに北陸新幹線が開通し、東京など首都圏との連絡が大変楽になりました。新幹線の「2 周年」という記事を読むと、私が帰国して「2 周年」というのもわかるので、月日の流れは早いような、遅いような、複雑な思いです。

 

スペインでも地中海沿いのバルセロナは、年中気候が温暖で、ほとんど天気が崩れることはありません。合服がいらない、かなりはっきりした気候なので、夏はTシャツ、春、秋はそれにジャケットを着て、で間に合ったりもします。

日本には「衣替え」という行事があり、6 月になると肌寒くても夏服、という感じですが、バルセロナでは夏でも寒ければ革ジャンを羽織る、秋でも暖かければ素足にサンダル、というのは、特に変ではありません。また、海開き、山開きという感覚もなく、4 月でも 10 月でも泳ぎたければ海水浴をしても、特に変ではありません。

 

そんな自由奔放な国から戻り、金沢という戦災にあっていない古い町に戻り、ハローワークで見つけたのが兼六園でのご案内のお仕事。帰国直後はスペイン語を使って仕事ができればなぁ、という夢があり(現在進行形です)、ハローワークで相談したのですが、「金沢にはスペイン語を生かせる求人はあまり無いでしょう」ということで、なぜかこの係りの人から兼六園のお仕事を勧められたのです。バルセロナに行けば「サグラダ・ファミリア」には必ず訪れることでしょう。金沢の観光地として国宝クラスのお庭、「特別名勝」兼六園は、すべての観光客が訪れる場所で、現在増えている外国人観光客も必ず足を運ぶスポットです。兼六園に訪れるスペイン語圏の方々に少しでも役立てれば、ということで兼六園のご案内業務のための面接をしていただく事になったのです。

blue_02.png

vol009_no08_col03_03s.jpg

兼六園の顔とも言われる、ことじ灯篭。

お箏の糸を支えるコマ、琴柱に似ているためその名がついた

春、夏、秋、冬、いろいろな顔がある兼六園は、毎日散歩をしても飽きない庭園で、毎回新しい発見があります。観光客の方は雨が降っても散策なさいますが、実は、この足元の悪い雨の日が、兼六園がとても素敵に輝く日だとご案内しています。実際、木々の葉やそれぞれの季節のお花は雨露に濡れ、活き活きとその色で目を楽しませてくれ、66 種類は観察されている苔類が緑色を取り戻し、あまりに晴れの日が続くと舞い上がる土埃もなく、それはそれは美しい姿を楽しむことができるのです。

vol009_no08_col03_04.jpg

五月、一万株、4 万本の花を咲かせるというカキツバタの季節

 

vol009_no08_col03_05.jpg

めっきり雪が少なくなった金沢。

年に一度ほど、こんな風に凍ることがある

 

天正 11 年、西暦では 1583 年に前田利家公が金沢城に入城し、そこから加賀百万石を築き上げて行くのですが、残念ながら兼六園はまだ存在していません。当時、現在兼六園のある土地は、山崎の荘と呼ばれた人家もまばらな原野であり、1592 年のお城改築の時に切り開かれたと言われています。そして作庭の始まりは、1676 年、五代藩主前田綱紀(つなのり)公が蓮池御亭(れんちおちん)という別荘を作ったことによるのです。

 

現在の兼六園になるまでに、度々の火災や、三代藩主利常(としつね)公に徳川家からお輿入れした珠姫(たまひめ)の死や、歴代の藩主のこだわりなどが元に、その形は少しずつ変わってきました。明治 7 年 5 月 7 日に一般に開放された兼六園が、名勝から特別名勝へと変わっていき、そして新幹線開通によって、外国の方々にも知られるようになったのです。

 

百聞は一見にしかず。ぜひ、この兼六園の魅力をその目で確かめて見ませんか?

 

春は花、夏は青葉、秋は紅葉、冬は雪。いついらっしゃっても、「ほっ」としたひと時を楽しめるのが、兼六園。

いつもはスペインにどうぞ、と言っている筆者ですが、今日は「兼六園にどうぞ」とPRさせていただいています。兼六園の桂坂料金所に着く手前にある「兼六園観光協会」(石川橋を挟んで、石川門の対面にある小さな建物)では、予約不要の個人観光客さま向けガイドツアーを行なっております。ただし、出発時間は、10, 11, 12, 14, 15 時と、定時発の 1 日 5 回となっております。各回 40 分程度のご案内で、料金はお一人さま 500 円となっております。ウェブでのご予約は、http://esp03.dt-r.com/kenrokuen/ で承っております。筆者を含め、五人のガイドが日替わりで交代してご案内いたします。散策するだけでもため息が出るほど素敵な兼六園ですが、その背景や歴史などを知ると、ますます優雅な江戸時代へとタイムスリップできることでしょう。

みなさまのお越しをお待ちいたしております。

毎日見どころを更新します。https://www.facebook.com/kenrokuenkyoukai/

 

来てんまっし、金沢へ。

¿Por qué no venís a Kanazawa?

(来てみませんか、金沢へ。

金沢弁とスペイン語で)
vol009_no08_col03_06.jpg

ライトアップされた唐崎の松

【プロフィール】

杉田 美保子

スペイン・バルセロナでの滞在27年を経て、2015 年に実家のある金沢市に移住。日本三名園の一つ、兼六園で観光ガイドをするかたわら、地域の方々にスペインの魅力を語り、「故郷」バルセロナとのつながりも大切に、翻訳通訳だけでなく、ステレオタイプに縛られない、多方面での活動を模索中。

スペインの教育文化スポーツ省認定のスペイン語能力試験 DELE の C1(上級)所持。

spain.jpg マークのあるコラムはスペイン語によるダイジェスト版もご覧になれます。
コラムに関するご意見、お問い合わせ:sectimes@shinkawa.co.jp