株式会社 ODR Room Network 代表取締役

万代 栄一郎

1981年 立教大学経済学部 経営学科卒業
...もっと見る
1981年 立教大学経済学部 経営学科卒業
事務計算センター(現日本システムウエア株式会社)入社
イスラエル製品マーケティング担当 副本部長

2004年 株式会社リンクマネージ取締役 経営管理担当

2008年 日本システムウエア株式会社(NSW) 非常勤顧問

2008年 株式会社 ODR Room Network 代表取締役

システムエンジニアとして各種システム設計・開発・運用に従事、
早稲田大学 情報化プロジェクト、杏林大学 総合情報センター技術顧問、
独立後 ODR 専門家として外資系日本法人の IT コンサルティング、弁護士事務所等の IT サポート、総務省のODRプロジェクト、経済産業省 ERIA プロジェクト、経済産業省の国境を越える電子商取引の環境整備プロジェクト、消費者庁越境消費者センター事務局

群馬県出身 / 横浜市在住

台湾の支店を設立して早 4 年。
未だに、支店長と口論が発生します。事業内容そのものではなく、ちょっとした約束の履行についてなのですが、かなりの低次元。(でお恥ずかしい)例えば。。。

ある業務完了時に電話あるいはメールで終了を告げるという約束(そもそも約束をするようなことではないのですが。。。)これが守られない。あるいは、1 時間前後に電話をするので(マナーモードにしないで)聴こえるようにしておいて欲しい、と頼んでいるのに、電話に出ない。後で聞けば、

支店長「音が小さくなっていた」。
折り返しにこちらが出られなくて、再度、留守電に。
私  「XX分後に電話する」
としましたが、やはり出ない。結局、

支店長「バックに入れてしまって聴こえなかった」等の言い訳です。そして、
支店長「そもそも私は忙しい。電話に出なかったのは意図的ではない」。。
私  「聴こえるようにしておいてくれと頼んだではないか」。。。と、
ここに書くのも恥ずかしい応酬。。。

そして、先日。
久々にゆっくりと Skype で話し合いをしました。
支店長「あなたは、どうしていつも怒っているんだ?」
私  「あなたが謝らないからだろう?」
支店長「私は意図的ではない。従って私は悪くないのにどうして謝るか?」

と新たに口論が始まりそうになりましたが、
(ちょっと待て。これはもしかして、文化と文法の違いではないか?)
と気がつきました。
私  「怒っているのは原因がある。」
支店長「原因は私なのか? あれは、XXという訳で、意図的ではない。それはわかるだろう? だから、私は悪くない。だから謝らない。」
私  「ちょっと待て。あなたは約束した。それを果たせないのは悪くないのか?」
支店長「意図的でないから悪くない。約束は条件によっては守れないこともあるだろう」
私  「もちろんだ。だが、できないことを想定はしていないし、できると思うから約束する。できないとおもうなら約束するのは不誠実ではないか」

いろいろ話しているうちに。次のような違いがあることがわかりました。

私(日本)

  1. 約束は絶対ではない
  2. ” しかし “、約束を守れなかったら、まずそのことは謝罪する。
  3. その上で、理由、事情を説明し、理解を求める。

支店長(台湾)

  1. 約束は絶対ではない
  2. ” だから “、守れなかった際は、まず理由を説明する。
  3. それで相手が納得すれば、自分は悪くない。だから謝らない。
    (相手が納得せず、口論してそれで負けたら謝罪する。のだと思われます。)

支店長にもこれを説明すると、「なるほど。文化と文法の違いですね。」
と納得。

明日からは理解し合えるでしょうか。。。