2011/08/02
業界コラム
理解と工夫から新しい創造を No.9 計算の時代の萌芽とセンシング技術
私が学部生から大学院生の頃(1970 年代半ば)ですが、両親は仕事の関係で北海道の室蘭にいて、埼玉の留守宅や東京の下宿から通学した時期が数年ありました。このため、年末から正月や夏休みの時期には、室蘭に何度も「帰省」しました。当時は、北海道に渡るのは、片道でも一昼夜近くを要する大事でした。旅程の楽さから言えば、その頃運行を始めた東北本線電車寝台特急「はくつる」のB 寝台が理想でしたが、発売日の夜明け前から上野駅に行って数番以内くらいに並ばないと指定券がとれない状態で、成功したのは2、3 度あったでしょうか。とれなかった場合は、上野駅16 時発の「はつかり4 号」が8 時間ちょっとで青森に着き、深夜の青函連絡船の4 時間の間は横になって睡眠がとれるので、よく利用していました。...
東京大学 情報理工学系研究科
システム情報学専攻 教
安藤 繁