新川電機のCMS(Condition Monitoring System : 状態監視システム)は、回転機械の振動監視と解析・診断によって異常兆候を早期に発見するとともに原因を推定、設備の突発事故を未然に防ぎ、効率的な連続安全操業とCBM(Condition Based Maintenance :状態監視保全)、PM(Predictive Maintenance:予知保全)による適切な計画的メンテナンスに貢献します。

未然の事故防止に貢献するCMS

新川電機のCMSは、回転機械の振動監視と解析・診断によって異常兆候を早期に発見するとともに原因を推定、設備の突発事故を未然に防ぎ、高効率な連続安全操業に貢献します。
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導入のベネフィット

CMSは回転機械の振動による状態監視と解析・診断を行なうことにより安全操業を実現します。

  • 異常兆候の早期発見による機械のダウンタイム低減
    微細な振動変化や特徴から異常兆候をより早く検知. 機械異常の深刻化により生産停止に繋がるリストを低減します。
  • 生産スケジュールの最適化
    精度の高い保全計画をサポートし、生産スケジュール調整の最適化と生産効率の最大化を実現します。
  • 確実で効率的な保全の実現
    高度なセンシング技術と精密診断によって、回転機械の異常原因/部位の推定と内容の詳細な解析を実現。適切で効率的な保全をサポートします。
  • TBMからCBM、PMへの移行による保全費用の削減
    TBMによる不要なメンテナンスを排除し、状況に応じた適時メンテナンスへと移行することで、保全費の無駄を削減します。
    TBM:Time Based Maintenance (時間基準保全)
    CBM:Condition Based Maintenance (状態監視保全)
    PM:Predictive Maintenance(予知保全)
  • 若手技術者への保全技術継承を支援
    熟練技術者の保全ノウハウとデータを関連付けて定量化。長年培った経験則を解析データで解釈する、科学的な診断手法の早期継承を可能にします。

解析・診断までの流れ

回転機械の特性に応じたセンシングで得られる情報を常時監視するとともに、独自開発ソフトで解析・診断。感覚的にも理解しやすいユーザーインターフェイスで「見える化」して表示します。

システム構成例

Right size & Right cost
新川電機のCMSは、お客様のご要望にフレキシブルにお応えします。

新川電機のCMSは、主機や重要補機として活躍する大型回転機械の軸振動、軸位置、位相基準、回転数などの総合的な状態監視から、汎用機器として設置される小型回転機械のベアリング振動監視まで、あらゆる回転機械に対応しています。
「Right size & Right cost」─規模に応じた適正なシステム構成を実現することで、ミニマムな監視システムから、大規模な統合監視解析システムまで、初期投資を抑えて、必要な機能をタイムリーに導入することが可能です。

大規模システム

中規模システム

小規模システム

解析・診断システムについて

各種振動データの解析・診断で、すばやく異常原因を推定。

新川電機のCMSは、異常時のデータを振動値だけではなく、振動波形やスペクトル等の解析データとして保存。すばやく診断プログラムで異常原因を推定します。

高度なデータ解析と使いやすいユーザーフレンドリーな操作性

  • infiSYS RV-200
    ISO18436-2規格の認証技術者が振動解析で必要とする解析・グラフ描画機能を実現。
    回転機械の振動データを位相解析および周波数解析して、振動解析に必要な各種解析グラフとして展開する振動解析診断システムです。
    機械の種類や解析したい異常状態に合わせて、振動診断技術者の高度なニーズに応える豊富な解析グラフの展開が可能。ユーザーフレンドリーな操作性と描画機能を持ち、ドラッグ&ドロップによるグラフ表示操作や、タブ選択によるグラフエリアのページ切り替えなど、直感的な操作ができます。

解析・診断までの流れ

  • 大型回転機械
    位相基準と軸振動波形を取り込んで、位相解析と周波数解析を行ない、各種の解析グラフとして表示。
  • 小型回転機械
    ケーシングの加速度振動波形を取り込んで、周波数解析をベースに、各種の解析グラフとして表示。

※振動解析診断システム infiSYS RV-200の詳細はこちらからご参照ください。

導入ステップ

機器導入だけでなく、導入前のご提案から導入後のトレーニングまでトータルにサポート

新川電機では、機器やシステムを納入するだけでなく、運用面も考えた最適な導入プランをご提案。導入後も人材育成面や分析・報告のアウトソーシングなど、豊富なメニューでサポートします。

導入前

STEP1
実地調査/打合せ
  • ヒアリング
  • 図面確認
  • 現場確認
  • 運用基準確認
STEP2
ご提案
  • システム提案
  • 要件定義
  • 導入プラン
  • 運用体制の提案

導入

STEP3
納品
  • 現地調整
  • システム実装
  • システム連携
  • テスト・検収

導入後

STEP4
トレーニング
  • 研修会開催
  • 資格取得支援
  • 技術・運用相談
STEP5
サポート/サービス
  • 解析サービス受託
  • 分析レポート作成
  • 保守サービス(ソフトウェアバージョンアップ)
  • 機器点検サービス
  • カスタマーサービス

導入支援

新川電機は製品の導入前、導入後の丁寧な支援を行い、より効果的な運用をサポートしています。

導入支援と運用支援のための 振動診断スキルアップセミナー

ISO資格取得支援
コース
世界に通用する知識と資格取得を目指す方へ
ISO 18436-2 準拠 機械状態監視診断技術者(振動)のカテゴリーⅠ~Ⅳまでの受験資格を得ることができます。
振動基礎
コース
振動を基礎から学ぶ方へ
振動法を用いた回転機械の設備保全を学習するための入門コースです。振動工学の基礎、関連規格の概要から振動データの取得方法、基礎知識を体験的に学習します。
実測支援
コース
製品・システムを導入・検討中の方へ
振動法を用いた回転機械の設備保全に関わるエンジニア向けのコースです。システムの理解と基本操作、有効な活用方法について実機を操作しながら学習します。
スキルアップ
コース
メンテナンス担当者の必修講習
製品の機能、実機を使ったセットアップ/メンテナンス方法と基本操作、応用操作をマスターし、振動法を用いた回転機械の設備保全のスペシャリストを育成するコースです。

※振動診断スキルアップセミナーの詳細はこちらからご参照ください。

※SWiNS(登録第4946636号)、DAQpod(登録第5442143号)、infiSYS(登録第5442144号)、S-STation(登録第5442145号)、Kenjin(登録第5556548号)は新川電機株式会社の登録商標です。