2015/03/10 業界コラム 園井 健二 日常生活での温度測定(1) ~ 酵素を生かす加熱法 No.1 公益社団法人 日本伝熱学会 会員 園井 健二 当社 技術顧問...もっと見る 当社 技術顧問 ご家庭で温度測定される状況は、室温以外に、風邪かな?と思った時の体温や、風呂の湯加減など、肌に直接感じる温度の測定で、調理の際の加熱温度は、感覚的に済ませている場合が多いと思います。「生野菜の50℃洗い」など温度計で測るケースも増えていますが、加熱温度に、もっと関心を持ちたいものです。 下記「効果的に栄養を吸収する条件」の B:3 項 加熱で、筆者が実践している方法をご紹介します。 効果的に栄養を吸収する条件A:新鮮で栄養豊富な食材を使う。 B:食材の細胞膜を破り、細胞内の食物酵素を含む各種栄養素を細胞外に出す。 酵素の活性と温度の関係実際には、 良く噛む。 (唾液として炭水化物消化酵素のアミラーゼも分泌) ミキサーを使うか、おろし器で摺り下ろす。(人参ジュース、大根おろしなど) 煮て加熱する。 発酵させる。 3 項の 煮て加熱する場合、酵素の活性と温度の関係に注意が必要です。(参考文献より) 食物酵素を積極的に摂取する方法 生食と加熱食を併用する。 生食6:加熱食4 が最適 (参考文献より) 生野菜が健康に役立つことを頭では承知していても、加熱した方が消化し易いため、寒い季節は特に、煮野菜を好みます。しかし、食物酵素は50℃を超えると失活し始めます。 両方の利点を生かすため、食材を50~60℃まで加熱後、弱火で保持しながら、かき混ぜ、時間をかけて、ゆっくりと細胞膜の中まで温めます。 この時、加熱温度がポイントですから、料理用温度計を使います。 その後、残りの生食材を加え、加熱ストップします。 ※残念ながら、手軽な電子レンジは、加熱・殺菌には向いていますが、食物酵素を壊さないで加熱するには、 適していないと思います。C:浄化水と、補酵素のビタミン、補助因子のミネラルをバランスよく摂取する。 D:消化酵素が良く働くための腸内温度を保つ。(体を冷やさない) 食物酵素を摂取することによる効果ダイエットに有効です。通常、カロリー制限や、毎日の運動が奨励されていますが、最近、ドラッグストアの健康食品コーナーを眺めましたら、ダイエット法も、 カロリー制限ダイエット → 糖質制限ダイエット → 酵素 × 酵母ダイエット と急速に進化していました。 健康に良い理由 食事をすると、食物成分をセンシングし、含まれている食物酵素で不足する消化酵素を体内の細胞が作り出し、腸内に分泌されます。(適応分泌の法則) 消化酵素が少なく済めば、代謝酵素に回せる分が増えて体の修復・再生に利用され、余剰な炭水化物と脂肪も燃焼され、アンチエイジング効果も有ります。 食物を全て消化できた場合でも、吸収できた栄養は、食物がもっていた栄養分から、細胞膜を破るまでのエネルギー分、消化酵素の栄養分を引き算する必要が有ります。有害物質が含まれていた場合、肝臓で解毒するのに必要な栄養分も引き算されます。 消化酵素、ビタミン、ミネラルが不足したり、お腹を冷やしたりすると消化不良になり、吸収できた栄養は減少しますし、健康的でも有りません。 従来のカロリー制限は、糖質、脂質、タンパク質のカロリーを目安にした方法ですが、摂取したカロリーと実際に消化・吸収したカロリーとは違いますし、消化に必要だったカロリーや各種栄養素など把握できない要因が多く、結局、健康的に体重が減少したかで評価することになります。 参考文献鶴見隆史 「『酵素』の謎 なぜ病気を防ぎ、寿命を延ばすのか」(祥伝社 2013年) この記事に関するお問い合わせはこちら 問い合わせする 公益社団法人 日本伝熱学会 会員 園井 健二さんのその他の記事 2017/01/11 業界コラム 安全対策 ~ 「うっかり」と「うとうと」によるミスを防ぐ方法 No.16 2016/12/06 業界コラム 日常生活での健康法 ~ 環境や視点を変えて心を整える習慣 No.15 2016/09/06 業界コラム 日常生活での健康法 ~ 睡眠時間と体内時計を乱さない生活習慣 No.14 2016/08/02 業界コラム 日常生活での健康法 ~ 頭脳を休める生活習慣 No.13 2016/07/05 業界コラム 日常生活での健康法 ~ 発酵食品を摂取する生活習慣 No.12 2016/06/07 業界コラム 日常生活での健康法 ~ 腸内フローラを育てる生活習慣 No.11 2015/12/08 業界コラム 日常生活での酸化還元反応観察 ~ 良い油脂をバランスよく摂取する健康法(5)No.10 2015/11/03 業界コラム 日常生活での酸化還元反応観察 ~ 良い油脂をバランスよく摂取する健康法(4) No.9 2015/10/06 業界コラム 日常生活での酸化還元反応観察 ~ 焙煎した種子を摂取する健康法(3) No.8 2015/09/08 業界コラム 日常生活での酸化還元反応体験 ~ 抗酸化物質による健康法(2) No.7 2015/08/04 業界コラム 日常生活での酸化還元反応観察 ~ 抗酸化物質による健康法(1) No.6 2015/07/07 業界コラム 日常生活での血糖値測定 ~ 食後高血糖を抑える健康法 No.5 2015/06/09 業界コラム 日常生活での温度測定(2)~ 発酵食品による健康法 No.4 2015/05/13 業界コラム 日常生活での塩分測定(2) ~ 「適切なミネラルバランスによる健康法」 No.3 2015/04/07 業界コラム 日常生活での塩分測定(1) ~ 塩分濃度測定による健康法 No.2 2015/03/10 業界コラム 日常生活での温度測定(1) ~ 酵素を生かす加熱法 No.1 2011/12/06 業界コラム 人に優しい設備、 パソコンの体に優しい使い方と疲労回復法 No.3 2011/10/04 業界コラム 人に優しい設備、 パソコンの体に優しい使い方と疲労回復法 No.2 2011/08/02 業界コラム 人に優しい設備、 パソコンの体に優しい使い方と疲労回復法 No.1 足立 正二安藤 真安藤 繁青木 徹藤嶋 正彦古川 怜後藤 一宏濱﨑 利彦早川 美由紀堀田 智哉生田 幸士大西 公平䕃山 晶久神吉 博金子 成彦川﨑 和寛北原 美麗小林 正生久保田 信熊谷 卓牧 昌次郎万代 栄一郎増本 健松下 修己松浦 謙一郎光藤 昭男水野 勉森本 吉春長井 昭二中村 昌允西田 麻美西村 昌浩小畑 きいち小川 貴弘岡田 圭一岡本 浩和大西 徹弥大佐古 伊知郎斉藤 好晴坂井 孝博櫻井 栄男島本 治白井 泰史園井 健二宋 欣光Steven D. Glaser杉田 美保子田畑 和文タック 川本竹内 三保子瀧本 孝治田中 正人内海 政春上島 敬人山田 明山田 一米山 猛吉田 健司結城 宏信 2024年10月2024年9月2024年8月2024年7月2024年6月2024年5月2024年4月2024年3月2024年2月2024年1月2023年12月2023年11月2023年10月2023年9月2023年8月2023年7月2023年6月2023年5月2023年4月2023年3月2023年2月2023年1月2022年12月2022年11月2022年10月2022年9月2022年8月2022年7月2022年6月2022年5月2022年4月2022年3月2022年2月2022年1月2021年12月2021年11月2021年10月2021年9月2021年8月2021年7月2021年6月2021年5月2021年4月2021年3月2021年2月2021年1月2020年12月2020年11月2020年10月2020年9月2020年8月2020年7月2020年6月2020年5月2020年4月2020年3月2020年2月2020年1月2019年12月2019年11月2019年10月2019年9月2019年8月2019年7月2019年6月2019年5月2019年4月2019年3月2019年2月2019年1月2018年12月2018年11月2018年10月2018年9月2018年8月2018年7月2018年6月2018年5月2018年4月2018年3月2018年2月2018年1月2017年12月2017年11月2017年10月2017年9月2017年8月2017年7月2017年6月2017年5月2017年4月2017年3月2017年2月2017年1月2016年12月2016年11月2016年10月2016年9月2016年8月2016年7月2016年6月2016年5月2016年4月2016年3月2016年2月2016年1月2015年12月2015年11月2015年10月2015年9月2015年8月2015年7月2015年6月2015年5月2015年4月2015年3月2015年2月2015年1月2014年12月2014年11月2014年10月2014年9月2014年8月2014年7月2014年6月2014年5月2014年4月2014年3月2014年2月2014年1月2013年12月2013年11月2013年10月2013年9月2013年8月2013年7月2013年6月2013年5月2013年4月2013年3月2013年2月2013年1月2012年12月2012年11月2012年10月2012年9月2012年8月2012年7月2012年6月2012年5月2012年4月2012年3月2012年2月2012年1月2011年12月2011年11月2011年10月2011年9月2011年8月2011年7月2011年6月2011年5月2011年4月2011年3月2011年2月2011年1月2010年12月2010年11月2010年10月2010年9月2010年8月2010年7月2010年6月2010年5月2010年4月2010年3月2010年2月2010年1月2009年12月