渦電流式変位センサを採用した高精度タッチロール式厚さ計。光学式や静電容量式に比べ、水や油、ほこり、温度などの外乱、環境変化の影響を受けにくく、高分子フィルムやゴムシート、不織布などの厚さを高精度に連続的に測定します。

製品概要

高い安定性と信頼性を追い求めた高精度デジタル厚さ計

VNDシリーズ タッチロール式厚さ計は渦電流式変位センサと測定用タッチロール・アタッチメントを組み合わせた、シート状非導電体製品の厚さを高精度に測定する厚さ計です。光学式や静電容量式に比べ、水や油、ほこり、温度などの外乱、環境変化の影響を受けにくく、高分子フィルムやゴムシート、不織布などの厚さを高精度に連続測定することができます。

特長

  • 簡単な現場キャリブレーション
    現場では規定ピッチ(10 % or 20 %)のスペーサで厚さを模擬して(Set)ボタンを押すだけの簡単操作で出力感度、直線性を調整できます。
  • 変換器にデジタル表示器付、厚さ測定値を表示
    測定値を確認するために、現場にテスターを持込む必要がありません。
  • スムーズなゼロシフト機能(約±20 % of F.S.)
    変換器上面のアップ/ダウンキー(▲)(▼)により変換器のデジタル表示を確認しながら基準点(ゼロ点)の調整が可能です。
    ゼロシフト機能は、感度および直線性(精度)には影響を及ぼしません。
  • 高精度な厚さ測定を実現
    実際のターゲット(ローラ)に合わせた6点調整(20 %ピッチ)、または11点調整(10 %ピッチ)により±0.5 % of F.S. 以内の直線性を実現します。(現場調整により ±0.2 % of F.S .(典型値)の実力を発揮!)
  • 高い安定性を実現
    センサ、延長ケーブルから変換器まで温度特性に優れ、安定した測定を実現します。ターゲット(ロータ)の影響によるランナウトも従来のVNシリーズと同様に低く抑えられています。
  • 小型タッチロール・アタッチメント
    横方向に複数台設置することにより、厚さの分布、変化が測定できます。

システム構成図

アプリケーション事例

※通常、ゼロシフト機能によりL2(約0.8 mm)の値を電気的にゼロにして、厚さ(T)に対応した出力が得られるようにしています。