タービンのバルブ蒸気加減弁開度測定やケース伸び測定などのロングレンジ計測のニーズに応える信頼性重視の差動トランスです。

製品概要

  • LSシリーズ 単巻型差動トランス
    LSシリーズ LVDT差動トランスは、タービンの蒸気加減弁開度測定やケース伸び測定などのロングレンジ変位計測のニーズに応える信頼性重視のリニアトランスデューサです。
  • LFシリーズ 複巻型差動トランス
    LFシリーズ 差動トランス(LVDT)は、弁開度測定用に最適な信頼性重視の設計による複巻型の差動トランスです。

特長

  • 豊富な測定レンジ
    測定レンジ50 ~ 450 mmまでの9種類を揃え、ロングレンジ変位計測のニーズに対応
  • 高精度
    直線性±0.2 % ofフルストローク、高精度を要求されるガバナコントロールに最適
  • 耐環境性
    耐振性490 m/s2、-40 ~ +150 ℃(端子台タイプ)の幅広い使用温度範囲など高度な信頼性の要求も満足できるヘビーデューティー仕様。また外部磁界の影響を抑える電磁シールドを内蔵

測定原理説明 LSシリーズ 単巻型差動トランス

LVDT(Liner Variable Differential Transformer : 差動トランス)と呼ばれる比較的長い変位を測定できる変位検出器の一つです。図1のように巻かれたコイルの内側を鉄心が移動するとき、A-B間・B-C間それぞれのインピーダンスが変化します。その変化は鉄心の移動量に比例するため、A-C間に一定電圧を加え、VAB と VBC の差を取ることによりA-C間を移動する鉄心の移動量に比例した電圧を得ることができます。

測定原理説明 LFシリーズ 複巻型差動トランス

LFシリーズは図1に示すように1次コイルおよび2次コイルとその中を稼働する鉄心で構成された複巻型の差動トランス(LVDT)です。
図1において、鉄心はエクステンション・ロッドを動かすことにより、コイル間を移動するようになっています。そこで1次コイルに一定の励磁振動(8 Vrms、1 kHz、正弦波)を供給するとき、図2(a)において2次コイルC-D間の電圧VCDとE-F間の電圧VEFの関係はVCD>VEFとなります。
同様に、図2(b)ではVCD=VEF、図2(c)ではVCD>VEFとなります。これらは鉄心の移動量に比例して変化するため、VCDとVEFの差を取ることにより、検出回路を通して図2(d)のように鉄心の移動量に比例した出力電圧を得ることができます。

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