回転機械の状態監視および保護用モニタ。回転機械の軸振動、軸受(ベアリング)台振動、軸位置(スラスト)、偏心、伸び差、温度、回転数などの監視パラメータに対応し、小型コンプレッサの振動からガスタービン、大型蒸気タービン発電機まで回転機械の規模、種類に対応する信頼性の高い監視モニタです。

製品概要

回転機械の規模に合わせてフレキシブルに対応する米国石油協会規格API St’d 670に基づいて設計された監視モニタ

VM-5シリーズモニタは、米国石油協会規格 API St’d 670に基づいて設計された回転機械の監視モニタ。
10スロットおよび8スロットラックマウントタイプと電源内蔵のワンユニット独立タイプのモニタがあり、中・小規模の回転機械から発電用大型タービンのTSI(Turbine Supervisory Instrumentation:タービン監視計器)システムまでフレキシブルに対応できます。
また、動作状態のまま、モニタ前面ですべての操作・確認できる親切設計です。変位・振動からゼロスピードまで、回転機械のモニタリングに必要な機能を網羅しているので、種類や規模に応じた自由度の高いシステム設計が可能です。

特長

  • 2重化(冗長化)電源による高い信頼性(10スロット・ラックマウントタイプ)
    電源電圧: 85 ~ 264 VAC / 88 ~ 144 VDC / 24 VDC
  • データ通信(Modbus/RTU)による拡張性の高いシステム(ラックマウントタイプ)
  • モニタユニットのモジュール化によるフレキシブルな構成
  • モニタ前面から監視状態のまま、警報設定値の変更など各種設定の確認・変更可能
  • 前面パネルのLCDディスプレイは2 chのデジタルとバーグラフ表示で高い視認性
  • 入力センサの異常を自己診断し、誤警報出力を防止

システム構成図

アプリケーション例

  • TSI監視用モニタ VM-5
    VM-5のシステムは、振動、変位、回転など16種類のモニタユニットを用意しており、様々な事象の状態監視が可能です。
    特にTSI(Turbine Supervisory Instrumentation)などの大型蒸気タービン、ガスタービン、コンバインドサイクル発電機の運転にかかせない重要な監視項目である振動、軸位置(スラスト)、偏心、伸び差、ケース(車室)伸び、バルブ位置(蒸気加減弁開度)等を的確に監視できる、優れたモニタリングシステムです。
  • 自由に選べるシステムサイズ
    VM-5のシステムは、モニタユニット、リレーモジュール、電源ユニット、収納ラック等で構成されています。
    ラックには多数のモニタユニットを実装可能な収納ラック(VM-5H4、VM-5W2)と1ユニット型のシングルユニット収納ラック(VM-5G)があり、監視対象機械の規模に応じた最適サイズのモニタリングシステムを構築できます。
  • 入力センサ
    当社製トランスデューサ、各種センサの入力はもちろん、既設の他社製トランスデューサ入力にも対応します。(詳細はご相談ください。)

オプション

VM-5モニタは様々なオプションを用意しており、機能の充実を図れます。

ファーストアウト機能 VM-5G、VM-5HあるいはVM-5W収納ラック内のモニタで最も早く警報を出力したチャンネルの警報表示灯を点滅させ、アラーム解析を容易にします。 VM-5シリーズモニタユニット
RMS整流回路 振動波形に対し真の実効値(True RMS)を演算、出力します。 VM-5K デュアル振動モニタ
VM-5U デュアルサイズミックモニタ
VM-5B デュアル加速度モニタ
VM-5M デュアルパスモニタ
レコーダオプションカード 標準レコーダ出力(4 ~ 20 mADC / 1 ~ 5 VDC)のほか選択可能です。
(0 ~ -10 VDC, 0 ~ 10 VDC, 0 ~ -5 VDC, 0 ~ 5 VDC)
VM-5シリーズモニタユニット
アイソレート出力カード レコーダ出力と他の回路を絶縁するアイソレート出力カードです。 VM-5シリーズモニタユニット
熱帯処理 VM-5シリーズの湿度に対する耐力を向上させます。 VM-5全シリーズ