小・中学生対象ワークショップによる未来の技術者育成

子供たちがものづくりや技術をより身近に感じられるワークショップ(体験型講習会)を開催し、 子供たちに技術者という職業に興味を持ってもらうことで、未来の技術者育成に貢献します。

現状課題

世界は、生産設備の能力を飛躍的に高め、持続可能な産業化を推進してきました。しかしながら、少子高齢化が加速する中、技術者の不足によって、技術伝承や高度な生産性の維持が困難になる可能性があります。パーソル総合研究所と中央大学との共同推計『労働市場の未来推計2030』では、製造業の技術者は2030年には38万人不足すると報告されています。

目指す姿

技術者を永続的に確保するとともに、今ある高度な技術を次世代へ引き継ぎ、産業の更なる発展の為、有能な人材を育成することを目指します。

取り組み

子供たちが様々な技術分野に興味を持ち、より身近に感じられるようなワークショップを開催し、自社製品や関連する技術にふれて、学べる場を提供しています。
2022年からは、文部科学省が推進する「土曜学習応援団」に賛同・登録し、地域の教育団体と広く連携することに取り組んでいます。 「土曜学習応援団」は、子供の豊かな学びを支えることを目的に、未就学児、小中高等学校・特別支援学校などの子供たちに対し、夏休み、冬休み、平日の授業や放課後等に民間企業・団体・大学等が出前授業を提供するものです。
当社は「ワークショップによる未来の技術者育成」としてCDコマ製作の教育プログラムを提供しています。

文部科学省の特設サイト「学校と地域でつくる学びの未来」(https://manabi-mirai.mext.go.jp/index.html)

持続可能な活動に向けて

ワークショップを継続的に提供できるよう人材育成にも取り組んでいます。新入社員を対象にSDGs研修を実施し、当社のSDGs活動について学び、実際の小・中学生対象ワークショップを体験する場を設けています。研修を通じて、SDGs活動の興味と理解を促し、次代のSDGs活動を担ってくれる人材を育成し、持続可能な活動に繋げていきたいと考えています。

2030年目標

ワークショップへの参加者数 200人(累計)
2023年8月現在の参加者数 67名

教育プログラムへのお申込みはこちら

小学校1年生から中学校3年生を対象にものづくりの楽しさや面白さを感じてもらう教育プログラム「ワークショップによる未来の技術者育成」を提供しております。お問合せ・お申込みは、お問合せフォームからお願いいたします。

事例紹介1 モノづくり体験 ~オリジナルのCDコマを作ってみよう!~

本ワークショップは、当社の得意分野である振動技術に子供たちが興味を持ってもらうことを目的として開催しました。

危険予知訓練

CDコマ製作の前に、危険予知訓練を実施しました。子供たちの日頃の行動を描いたイラストを使用し、危険につながると思う箇所に〇を付けてもらいました。なぜそこに〇を付けたのか、なぜそう考えたのかを参加者全員で共有し、理解を深めました。

CDコマの製作

コマの軸は重さと先端の形が異なる材料を用意して、どの軸が一番よく回るのか、また、CDに重りを配置して回転時間がどのように変わるかを確認しました。子供たちがよく回ると考えた組み合わせで、シールや絵で飾った自分だけのオリジナルCDコマを作ってもらい、最後にコマ回し競争を行いました。

参加者の感想

・危険に対する考え方に触れることができた。
・形・重さの組合せで結果が変わるという事が体験できた。
・楽しみながら技術にふれることができた。

事例紹介2 技術体験 ~本物の仕事道具で遊んでみよう!テスター編~

自分が製作した備長炭電池の性能を予測し、実際に仕事で使う計測器(テスター)を使って検証することにより、モノづくりや技術に興味をもってもらうことを目指しました。

テスターの操作

テスターの操作方法を説明し、実際に乾電池の電圧を測定しました。また、乾電池に豆電球をつなぎ、明るさを確認しました。

備長炭電池の製作

備長炭と塩水、キッチンペーパー、アルミホイルを使って備長炭電池を作り、豆電球をつないで乾電池との光り具合を比較しました。また、テスターで電圧を測定し、違いを確認しました。身近な材料で電池を作ることができることに、子供たちはもちろん保護者も驚きながら楽しんでいました。

参加者の感想

・オンラインで参加できたことがとても良かった。
・SDGsについて家族で考える良い機会になった。
・本物のテスターを使って実験するところが良かった。