圧縮空気の生成過程にともなう、不必要なダメージやコストを効率的に回避するには、実際のドレン量に応じたドレン排出が要求されます。このための容量レベルセンサを装備したBEKOMATドレン排出では、インテリジェント電子制御が圧縮空気のロスおよびエネルギー消費を最小限に抑えます。その結果、タイム制御式の排出バルブを採用した場合と比較すると、すでに半年間で初期投資を回収することが可能です。

資源の節減と効率性の向上

主な利点

フロート式ドレントラップの場合には、気密性に欠陥があると漏れによって高いコストが発生するおそれがあり、また、タイム制御式の電磁弁の場合でも、圧縮空気のロスが生じます。バルブが開いている間、高コストで生成した圧縮空気が、使用されることなく周囲に放出されてしまいます。これらの方式とは対照的に、電子レベル制御のBEKOMATは、圧縮空気を無駄にしない、つまりエネルギーロスのないドレン排出を保証します。これによって、エネルギーつまりコストの節減だけでなく、CO2排出量も削減できます。

  • 圧縮空気の不必要なロスがない
  • ドレン量に応じた排出
  • センサがあらゆる種類のドレンを検知
  • 汚染による影響を受けない
  • メンテナンスがほとんど不要
  • 全自動モニタリング

電子レベル制御によるドレントラップの仕組み

流入口(1)に流入したドレンは容器(2)に溜まります。パイロット管(3)や、ソレノイドバルブ(4)の働きにより、メンブレン(ダイヤフラム)(5)上部の圧力を調整、バルブは閉じられた状態になっています。メンブレン上部のより大きな面が、強い密閉力を生み、メンブレン台座(ダイヤフラムシート)は、閉じられたままなので、ドレンが漏れることがありません。容器中のドレン水位が、静電容量式レベルセンサー(6)の上限ポイントに達すると、信号によりソレノイドバルブが切り替わり、メンブレン(ダイヤフラム)上部の空気が吐き出されます。この圧力減少により、メンブレン(ダイヤフラム)がメンブレン台座(ダイヤフラムシート)(7)から浮き上がり、容器内に溜まった圧力が、ドレンを排出パイプ(8)へと押し出します。


サービスユニット一体型 BEKOMAT

サービスユニットの革新的技術

高い信頼性、迅速かつ容易な取付け作業、メンテナンス作業の短縮化といった目標を、簡単に取外せるコネクタ付きのユニットを組み合わせる革新的な構造によって解決した一体型 BEKOMAT

この新世代の装置は、たった2つのユニットから構成されています。その1つは、耐食性のアルミニウム製ハウジングにメンテナンス関連の部品をすべて組み込んだ「サービスユニット」、もう1つは、設置が一度だけで済む電子制御およびセンサ装置の「コントロールユニット」です。これら2つのユニットは、簡単に接続して組み合わせることができます。

古くなったサービスユニットを取り外し、メーカー側で検証済みのサービスユニットを取り付けることによって、摩耗した部品やメンテナンスを要する部分を、簡単に一度に交換できる設計になっています。このような2つのユニットの取外しと取付けは、簡単な手作業で行うことができ、工具はいっさい不要です。


BEKOMAT 32 Service Unit Exchange (約2分20秒)


BEKOMAT 32 Service Unit Rinsing (約1分06秒)

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BEKOMAT 1X シリーズカタログ

BEKOMAT 3X シリーズカタログ