水平方向210°垂直方向40°の広範囲に光をスキャニングし、独自の光学技術により、レーザーセーフティClass 1の条件で、検出距離35m(前方方向)と長距離性能を実現しています。

単一方向のレーザ光で複数の距離データを取得するマルチエコーと呼ばれる独自機能により、雨や霧などの悪環境下においても対象物までの測距データを取得することができます。
また、レーザ光を自発光し、反射によって測距しているため、暗闇環境でも精度良く検出が可能であり、屋内外を問わず使用できます。

IMUセンサやPPS入力など便利な機能も充実しています。

3次元測域センサ(3DLiDAR) YVT-35LX

特徴

  • 測距原理にはパルス光によるTOF方式を採用
  • 3次元の広範囲にレーザ光を照射し、2次元では計測が難しかった幅、奥行き、高さの測距が可能

広範囲計測

水平方向210°垂直方向40°の広範囲にレーザ光を照射し、反射光により取得した点群データを出力します。
検出距離は前方方向35m、横方向14mと長距離性能を実現しました。

インタレースモード機能

レーザ光の照射位置を周期毎にずらし、点群数を増やして解像度を上げる機能です。
最大で水平方向20倍、垂直方向10倍まで密度を上げる事ができます。
※最大密度の時、HD(HighDensity)モードとなります。

IMU(ジャイロ)センサ搭載

角速度、加速度を検出します。内蔵IMUなので時間補正が必要ありません。
ロボットや無人搬送車が坂を走行する際、傾き(姿勢)や加速度が分かるので状況に応じた制御が可能になります。
※InvenSense製MPU-6500を使用しています。

マルチエコー対応

1方向への距離計測に対して、雨や霧等の複数のエコー(反射光)を受光し、それぞれから距離データを得る機能です。
屋外使用での雪、雨、塵などの浮遊物や 前面カバーの分別に有効です。 本製品は4エコー対応品です。

PPS(Pulse Per Second)入力

GPSと併用する場合、PPS信号によりセンサのタイムスタンプをリセットし、累積誤差を無くします。

耐環境性

保護構造IP67 、耐周囲照度100,000lx、耐衝撃10Gと様々な環境下での使用用途に適しています。

主な使用用途

AGVへの搭載による

工場内マッピング

自律ロボットの周囲認識

フォークリフトでの障害物、

パレット形状、高さ検出

建機による

土・土砂の形状認識

切削量や穴の深さ検知

港湾クレーンの

トラック接触・衝突防止

コンテナ位置検出

立体駐車場ドアミラー

はみ出し検知

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