原子吸光光度計を搭載したコンパクトで軽量な「SGM-9」は、排ガス中の水銀量が測定できます。
従来のバッチ法とは異なり、ガス前処理装置と検出器を現場に持ち込んで、リアルタイムで水銀濃度を計測することができます。装置の設置及び操作方法は簡単で、高所での厳しい作業に従事される分析作業者の労力を大幅に軽減するとともに、生産性向上が図れます。

特長

  • 測定範囲は0~2,000μg/Nm3とワイドレンジ
  • 測定用試薬は少量
  • JIS K0222(溶液吸収法)の測定結果と一致
  • 試薬の自動注液、自動排液
  • プローブ(簡易プローブ)も軽量設計
  • 寸法:幅340 × 高さ380 × 奥行き190 (mm)、重量:6.0kg

用途・アプリケーション例

水俣条約附属書Dに記載された関連施設

  • 石炭火力発電所
  • 産業用石炭燃焼ボイラー
  • 非鉄金属製造(鉛、亜鉛、及び工業用金)に用いられる製錬及び焙焼の工程ガス
  • 廃棄物の焼却施設(清掃工場、中間処理施設の焼却設備)
  • セメントクリンカーの製造設備

その他の施設

  • 製鉄所
  • 製油所

形態別分別測定を可能とする拡張性

SGM-9を2セット組み合わせることで、金属水銀(Hg0)とガス状総水銀濃度が測定でき、その差から酸化態水銀(Hg2+)濃度が算出できます。形態別分別測定を容易に測定できる拡張性を実現しました。

備考

  • SGM-9はオンライン計(24時間常時監視型)ではなくスポット測定用
  • 加熱導管5mが標準付属品で、長さは特注扱いで変更可能
  • SGM-9の検出器EMP-3は単体で使用することができ、バッテリー駆動で使用可能

※煙道排ガス中の水銀を常時測定する場合は、排ガス中水銀自動計測器SDM-1をご用命ください。