1秒間1,000コマ以上のハイスピード撮影により、今まで見えなかった瞬間を可視化することを可能としたカメラです。肉眼では見ることができない一瞬の動きをスーパースローモーションで可視化し、不具合の発生過程を正確に捉えることができます。

食品・薬品業界の充填・搬送、印刷・包装業界の紙折り、半導体業界のピック&プレース、機械加工業界の切削・プレスなど、様々な工程の検証に最適な撮影速度を選択できます。

PhotoCam Speeder V2
  • SpeederV2なら不具合の原因が見える
  • 超小型カメラヘッドだからできること
  • どこでも、誰でも、使いやすい
  • 2つの撮影モードで撮り逃しなし
  • 撮影データもカンタン活用

今まで見えなかった不具合原因の瞬間を可視化

一般的なビデオカメラでは1秒間に30コマの撮影速度ですが、SpeederV2は1秒間1,000コマ以上のハイスピード撮影が可能です。肉眼では見ることができない一瞬の動きをスーパースローモーションで可視化し、不具合の発生過程を正確に捉えることができます。

設備・装置の検証に最適な撮影速度

SpeederV2は、製造業における様々な工程の検証に最適な撮影速度を選択できます。食品・薬品業界の充填・搬送、印刷・包装業界の紙折り、半導体業界のピック&プレース、機械加工業界の切削・プレスなど、様々な工程に対応しています。

超小型カメラヘッドだからできる自由自在なポジショニング

狭いラインの隙間や装置の中、高いところなど、これまであきらめていたポジションからの撮影が可能になりました。Cマウントレンズ対応なので、小型で多種多様なレンズを使用した撮影が低コストで実現できます。

カラータイプ/モノクロタイプ

カメラヘッドのイメージセンサーはカラー/モノクロのいずれかのタイプをお選びいただけます。カラータイプはカラー24bit階調で記録され、説明資料としても優れた映像を撮影できます。モノクロタイプはモノクロ8bit階調で記録されます。センサー感度が高く、暗い箇所でも明るく撮影できます。

2カメラヘッド同時撮影

増設カメラヘッド(※オプション)で、2場面同時撮影が低コストで実現できるようになりました。別角度や、拡大観察と広域観察、前工程と後工程などを同時観察することで、トラブルの原因をより詳しく分析できます。

どこでも、誰でも、使いやすい 可搬型オールインワンパッケージ

撮影に必要な機材一式が専用キャリングケースに収納可能です。ケースは配送可能なので、様々な場所で高い運用性を発揮します。オプションの構成品を収納するための予備スペースもあります。

小型・軽量・省スペース

従来のハイスピード撮影には、大きくて重いカメラと照明設備、パソコンや複雑な配線が必要でしたが、SpeederV2なら、小型軽量の各パーツとタッチパネル式の液晶リモートキーパッドを使って、パソコンなしの省スペース撮影が可能です。

フレキシブルセッテイング

各パーツに1/4インチネジ穴とシューアダプターが付いているので、現場の状況に合わせた自由なセッティングを実現します。

スピードセッティング約3分

従来のハイスピードカメラはセッティングに数十分から数時間かかっていました。SpeederV2のキャリングケースの収納部は、カメラヘッド・LED照明・液晶リモートキーパッドが各ケーブルと接続したまま収納できる工夫がされています。セッティング時には各パーツのケーブルの片側だけを本体前面に接続するだけ。パソコンレスなので長い起動時間に待たされることもありません。また、前回撮影した設定を自動保存できるので、起動直後からすぐに撮影を開始することも可能です。

2つの撮影モードで撮り逃しなし

速度優先モード

撮影データを本体メモリ(4GB)に記録する、撮影速度優先のモードです。特に速い挙動を撮る場合に役立ちます。

従来比2.5倍の撮影速度

最大10,000コマ/秒で撮影。高速化する設備・装置の挙動も確実に捉えます。

時間優先モード

撮影データを、大容量SSD(256GB/512GB)に直接書き込むことによって、長時間の撮影を可能したモードです。いつ不具合が起きるか分からない現象も逃さず捉えます。

最長2時間の撮影 (SSDが256GB時)

従来比100倍以上の長時間撮影を実現。いつ発生するか分からない不具合も撮り逃しません。

連続撮影

撮影後に本体メモリからSSDへ撮影データを転送するための待ち時間がないので、連続撮影が可能です。

トリガー機能

一瞬の撮影タイミングを的確に捉えるためのトリガー機能も用意されています。液晶リモートキーパッドからの手動トリガー入力の他に、I/Oケーブル(※オプション)に接続した様々な機器からの外部トリガー入力にも対応しています。

また、「スタート」「エンド」「マニュアル」の3つのトリガー設定により、状況に応じた撮影が可能です。

スタート

トリガーが入力された時点から撮影を開始し、設定記録時間いっぱいまで撮影を行う設定です。任意のタイミングで撮影を終了することもできます。あらかじめ発生するタイミングが分かっている高速現象を撮影するのに適しています。

エンド

カメラをエンドレス撮影状態(撮影データが記録時間いっぱいになると古いデータから順次上書きして撮影を続ける状態)にしておき、トリガーが入力された時点で撮影を停止し、トリガー入力直前の撮影データを残す設定です。いつ発生するか予測しにくい高速現象を撮影するのに適しています。

マニュアル

カメラをエンドレス撮影状態にしておき、トリガーが入力された時点で直前の撮影データを残した後、設定された残りの時間撮影を続けてから撮影を終了する設定です。トリガーの前後の設定記録時間は、それぞれ1秒単位で調整することが可能です。

マーキング機能

撮影中に関心のあるタイミングをマークしておくことで、再生時に簡単にそのタイミングの映像を呼び出すことができます。マーキング位置は録画中に「手動マーキング」ボタンを押すか、I/Oケーブル(※オプション)からの信号入力をすることで、最大512箇所まで記憶することができます。

データロガーとの同期撮影

データロガーとI/Oケーブル(※オプション)で同期して撮影した動画データとデータロガーの波形データ(CSVファイル)をPSV(PhotoCam Speeder Viewer)に読み込ませることで、計測波形とスロー動画を同時に確認できます。

撮影データもカンタン活用

SSD リーダー

撮影データが記録されたSSDは、SSDリーダー(USB3.0対応)を経由し、パソコンに接続することができます。パソコンには外付けドライブとして認識されます。

撮影データ再生・編集ソフトウェアPSV

PSV(PhotoCam Speeder Viewer)は、撮影データをパソコンで再生・編集するためのソフトウェアです。撮影データの再生スピードの変更や、明るさ・彩度の変更、必要な範囲の切り出しなどができます。さらに、複数の撮影データをタイミングを合わせて同期再生することや、比較映像を合成出力することも可能です。また、一般的な形式の動画ファイルに変換することも可能なので、データの管理、共有も簡単です。

主な再生機能

  • 再生、一時停止、コマ送り、逆再生
  • 再生スピート変更
  • 輝度、コントラスト、ガンマ、カラー調整
  • 複数データの同期再生

主な編集機能

  • カット編集
  • トリミング
  • 設定情報の保存
  • 静止画キャプチャ
  • 複数データの合成出力
  • ファイル変換(AVI、MOV、BMP、TIFF等)

二次元動画画像運動解析ソフトウェアPFA(※オプション)

PFA(Photron Fastcam Analysis)は、PSVで編集した撮影データに対して、様々な解析を行えるソフトウェアです。被写体の特徴点を自動追跡し、「XY座標」「速度」「加速度」などを算出・グラフ化することができます。操作方法をステップごとに案内する「ガイド機能」を搭載し、初心者の方でも、追跡からグラフの表示・出力まで、マニュアル要らずで可能にします。

主な解析機能

  • 追跡
  • スケーリング
  • 座標機能
  • 相関追跡
  • 任意の2点間の距離設定
  • 静的座標変換、フレーム毎の動的座標変換
  • 変位/速度/加速度(X、Y、絶対値)
    画像とグラフの同期再生
    座標グリッド表示
  • 画像/グラフのズーム、フィット表示
  • CSVデータ出力、画像グラフ出力機能
  • ガイド機能