このたび、新川電機株式会社(以下当社)および新川センサテクノロジ株式会社(以下SST)は、2024年5月8日(水)に宇宙航空研究開発機構 (以下JAXA) 様より、感謝状を拝受しました。
これは、2024年2月17日(土)のH3ロケット試験機2号機の打ち上げ成功を記念し、これまで開発に関係してきた企業・団体の貢献に対し、贈られました。

感謝状贈呈の様子
(左:JAXA 岡田 匡史 様 右:当社取締役 藤井 朋憲)

感謝状

ロケットエンジンの心臓部とも呼ばれるターボポンプの軸振動監視へ貢献

ホテル日航つくば (茨城県つくば市) で開催された贈呈式には、当社から藤井 朋憲 (取締役常務執行役員) とSSTから牛尾 明悟 (専務取締役)、榎木 茂実 (執行役員) の3名が出席し、JAXA理事 宇宙輸送技術部門長である岡田 匡史 様より感謝状を頂戴しました。

左から JAXA H3プロジェクトマネージャ 有田 誠 様 、 SST執行役員 榎木 茂実 、 SST専務取締役 牛尾 明悟 、 JAXA理事 宇宙輸送技術部門長 岡田 匡史 様 、 当社取締役常務執行役員 藤井 朋憲

当社では、H3ロケットエンジンの心臓部とも呼ばれている液体水素用ターボポンプと、液体酸素用ターボポンプの軸振動を計測する渦電流式変位センサの開発と製造を担当しました。
ロケットエンジンは、打ち上げ前の地上試験で液体水素、液体酸素をターボポンプにより燃料室へ送り実際に燃焼させ、性能が検証されています。当社の渦電流式変位センサは、その中でターボポンプの軸振動によってエンジンの異常有無を確認する大変重要な役割を担っています。当社の渦電流式変位センサは、H2ロケットの開発時点からこのたびのH3ロケットエンジンの開発、打ち上げ成功まで40年以上にわたり、信頼性が最も重視される軸振動計測に活用いただいております。

最後に、この感謝状の贈呈という光栄な機会をいただき、心から感謝申し上げます。
今後もJAXA様ならびにターボポンプの関係会社などとの連携を一層強化するとともに、よりよいモノづくりを継続し、社会に貢献して参ります。

関連情報

JAXA様でのセンサ使用条件

軸振動を直接計測することのおけるデータの信頼性の高さ

常温から極低温(-253℃)までの優れた温度特性

極低温や高圧(約30MPa)の過酷な条件下にも耐えられる

渦電流式変位センサとは?

VCシリーズ

特殊用途センサ

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