DC モーター負荷で発生する回生電力やサージなどをバッテリーのように電力の供給と吸収が可能な DC モーター用試験装置です。通常の直流電源で DC モーターを駆動する場合、コイルに相当するインダクタンス部分による逆起電力の発生や 、モーター自体に物理的に加わる外力による回生電力が直流電源に戻りトラブルになる場合があります。 電源自体は保護可能ですが、DC モーター側は、異常電圧になり電源ラインを共にしているセンサーや電子制御回路などの損傷要因となり、本装置によりこれらのトラブルを抑制することができます。
DCモーター負荷に最適な直流電源

- DC モーター負荷で発生する回生電力やサージなどをバッテリーのように吸収し試験機器を保護可能
- EV・HEV 車などにおけるモーター駆動源の替りとして直流電源で供給。また模擬電池として使用可能
- 内部抵抗を抵抗器などを使わず疑似的に 0.000 ~ 0.200Ω の範囲で、1mΩ 単位で可変可能
- オールインワンタイプで簡単な操作と配線で使用可能
通常の直流電源で DC モーターを駆動する場合、コイルに相当するインダクタンス部分による逆起電力の発生や 、モーター自体に物理的に加わる外力により発生した回生電力が、直流電源に戻りトラブルになる場合があります。 通常は逆流防止ダイオードをつけて電源自体は保護可能ですが、DC モーター側は、ダイオードにより発生したエネルギーの行き場がなくなり異常電圧となり DC モーター側の電源ラインを共にしているセンサーや電子制御回路などが損傷する場合があります。DC モーター用試験電源装置は、電力を吸収する機能を追加し、あたかもバッテリーのように電力の供給と吸収が可能な試験用 CV/CC 直流電源です。
特徴
DCモーター負荷に特化した直流電源
- DC モーター負荷で発生する回生電力やサージなど をバッテリーのように吸収し試験機器を保護可能
可変CV/CC直流電源(連続1600W対応)に電子負荷(連続1000W対応)機能を搭載したことにより、DCモーター駆動試験時に発生する回生電力やサージ電圧を強力に吸収します。吸収機能はバッテリーのように駆動電圧を越えた場合のみ吸収します。 - EV・HEV などにおけるモーター駆動源の替りとして 直流電源で供給。また模擬電池として使用可能
EV化や自動運転化の為に油圧や負圧・ワイヤリングなどから電動化されたパワーステアリングモーターや補助モーターなどの駆動部の電源環境評価などに最適です。寒冷地など内部抵抗が高くなった電池などの模擬などに最適です。 - 内部抵抗を抵抗器などを使わず疑似的に 0.000 ~ 0.200Ω の範囲で、1mΩ 単位で可変可能
通常可変CV/CC直流電源は、内部でフィードバック制御しているので内部抵抗は実質0Ωで、リモートセンシングなどの機能を使用すれば、供給点(センシングポイント)まで内部抵抗+配線抵抗込みで実質0Ωが可能ですが、実際のモーター環境では電源の内部抵抗+配線抵抗があります。また化学電池は温度やいろいろな条件で内部抵抗が変わりますが、この装置は内部抵抗を1mΩ単位で任意可変可能です。 - オールインワンタイプで簡単な操作と配線で使用可能
電力供給と電力吸収機能が1台で可能です。
モーターの回生電力吸収
モーター駆動は1600Wまで可能ですがサージなどの逆起電力が発生した場合や回生電力が発生した場合でも1000W(100A)程度まで吸収できます。
電源 ON/OFF 時の誘導性の開閉サージも適切処理
DCモーターはインダクタンスがあり、急激なON/OFFにより逆起電力が発生する場合がありますが、その逆起電力を吸収することが可能です。また逆起電力が発生しないように台形制御のように立ち上がり・立下りに角度をつけてソフトスタート・ソフトストップのような動作を設定することも可能です。
内部抵抗を精密可変
内部抵抗は0.000Ωから0.200Ωの範囲で、1mΩ単位で可変できます。抵抗値は電源内部で疑似的に処理しているので、実際の可変抵抗器のように抵抗設定値が熱になることもなくしかも精密に設定できます。(直流的な動作に限ります。過渡的な現象の近似には適しません。)
バッテリーエミュレーション(模擬)
直流電源に電力吸収機能が付いているのでバッテリーの充電や放電のような動作が可能で、内部抵抗やCV値等を可変できるので、精密な電圧・電流の設定が可能なバッテリーの模擬装置として最適です。CC機能や各種保護機能により負荷側が短絡(モーターロック、始動電流過剰状態など)した場合の保護機能も充実しています。試作の負荷側の回路が短絡状態でもCC設定やOCP設定を最適にすることで部品発熱や部分的溶断など致命的状態になる前に電源出力を高速で停止できます。
寒冷地などのバッテリーを模擬
バッテリの状況を設定することでバッテリーに近似することが可能です。
ソフトスタート・ストップも電源で対応
スルーレート可変機能により立ち上がり角度・立下り角度を設定可能です。モーターのスロースタートストップ用途のほか試作機械部の動作確認や過電流防止や逆起電力防止などに使用できます。
仕様(抜粋)
仕様・形名 | DCモーター用試験装置(SD-M-1600-L) | ||
モーター駆動用電源 | 定電圧特性 | 設定範囲 | 0.00~84.00V |
設定分解能 | 0.01V | ||
定電流特性 | 設定範囲 | 0.0~168.0A | |
設定分解能 | 0.1A | ||
内部抵抗可変 | 設定範囲 | 0.000~0.200Ω | |
設定分解能 | 1mΩ | ||
最大電流 | 160A | ||
最大電力 | 1600W | ||
回生電力吸収 | 電圧設定範囲 | モーター駆動用電源電圧設定値 + オフセットΔV | |
オフセットΔV 設定範囲 | 0.10~3.00V | ||
オフセットΔV設定分解能 | 0.01V | ||
最大電流 | 100A | ||
最大電力 | 1000W | ||
絶縁・耐圧 | 絶縁 | DC500Vメガーにて、20MΩ以上
入力―出力、入力―シャーシ、出力―シャーシ 各間 |
|
耐圧 | 入力―出力間 :AC1.5kV・1分間 入力―シャーシ間:AC1.5kV・1分間 | ||
対接地電圧 | ピーク電圧値にて、±500V以下 出力―接地間(出力電圧を含む) | ||
外形寸法 (突起物含まず) | W:433 H:281.5(最大 304) D:520(mm) | ||
質量 | 約45kg |
※製品の仕様は予告無しに変更する場合があります。
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