指にはめて自然な指動作をセンシングするものです。指腹の指紋部を覆わないため自然な動きができます。言葉では説明できない無意識な動作、指先の運動量、接触力の個人差など官能評価の違いを視覚的に結びつけることが可能です。自動車のハンドルや車内装備品の操作性評価、さまざまな製品の指動作におけるユーザービリティ評価などに活用できます。

HapLog
ハブログ Haptic Skill Logger

五感のひとつである触覚は、個人差があり共有化が難しい感覚です。それを伝達する手段として身振りや言葉のみでは限界がありました。HapLogR は、1ユニットで3本の指まで同時にセンシングすることが可能ですので、製品のユーザビリティ評価においては、これまで不可能であった官能評価と、その時の触動作を結び付け、スポーツ分野においては、比較分析や技術指導を可能にし、医療現場においては、指を使うリハビリ効果測定に応用できます。スキルの習得・伝達をより明確にし定量化することのできる装置です。

特徴

  • センサーが指腹を覆わないため触感を損なうことなく動作ができます。
  • 接触力は、指の腹が接触した時に水平方向に変形する変位量を測定しています。
  • 三軸加速度を内蔵し、3軸方向の運動量を測定します。
  • オプションにてワイヤレスにすることが可能です。
  • データはメモリーカードに保存可能なので室外に持ち出して測定することができます。

用途

  • 家電・消費産業への応用・・・さまざまな製品の指動作におけるユーザービリティ評価
  • ゲーム・スポーツ産業への応用・・・ボタン操作、グリップ操作などの指動作におけるユーザービリティ評価
  • 医学への応用・・・手術における教育ツール、リハビリ効果の評価
  • 自動車産業への応用・・・ハンドル、車内装備品の操作性評価
  • バーチャルリアリティ(Virtual Reality)分野における指先感覚のセンシング

センシングのしくみ

指の腹は物に接触したとき、水平方向に変形します。この時の指腹の変形をセンサーで検出し、力の大きさを計測します。
個人差のある指の接触力と変形の関係は、計測の前に予めキャリブレーションを行い、それぞれの補正テーブルを作成します。
3軸加速度センサーを内蔵しており、センサーを付けた指の運動量を計測します。