携帯型分光放射計MS-730は、可視域から近赤外域までの放射照度を波長ごとに測定できる分光放射計です。フィルムや塗料など工業材料の研究開発や、近赤外線の照度測定、植物工場における人工光源の測定や生育評価に適した測定装置です。携帯型のため、試験体のある場所で測定が可能で、研究開発の効率アップにも貢献します。

特長

  • 高い測定性能
    NIST(米国標準技術研究所)準拠の校正を実施 (単位:W/m2/nm)
    【波長範囲:350 ~ 1050nm】 近赤外まで測定可能
    【波長間隔:0.35nm】 従来機MS-720(3.3nm)に比べおよそ10倍細かく測定
  • スマートフォン(Android)の専用アプリで操作
    MS-730とスマートフォンはWifi通信できるので遠隔で測定可能。
    スマートフォンのGPS情報や写真と測定データの紐づけが可能。
    任意の測定データをCSV形式でエキスポートし、PCに転送して利用可能。
  • 携帯型で、屋外やいろんな場所で使用可能
    軽量(450g)、小型(85×190×42.5mm) で持ち運びが容易。
    単三形NiMH充電池になります。
  • 計算値も自動記録
    Photon Flux (μmol/m2/s/nm)、Luminance (lx)、任意波長区間積分値 (W/m2)、光合成有効放射量 PAR(W/m2)、光合成有効光量子束密度 PPFD (μmol/m2/s)、植生指数 NDVI

用途・アプリケーション例

  • 建築資材や遮熱塗料の反射光の評価
  • 太陽電池の研究開発
  • 環境試験や植物栽培に用いるランプの照度測定
  • 農業被覆などフィルム材料の透過性評価
  • 植物の生育評価

右:本体 左:スマートフォンと一緒に

三脚に取付けて遠隔操作

太陽光の測定例