2009/12/01 業界コラム 島本 治 エネルギー管理ソリューション No.1EMAS(Energy Management Assist System)概要 新川電機株式会社 島本 治 顧問...もっと見る 顧問 2010年度実施される改正省エネ法で最大の改正点は役員クラスのエネルギー管理統括者を置き、従来対象外であった事業所も含め企業全体としての省エネ推進が求められる点です(図1)。また、早ければ来年末にはエネルギー管理に関する規格であるISO50001が発行される見込みであり、日本の審議会では省エネ法と整合性を持たせた案作りをしています。 企業に求められる省エネ推進活動一方、CSR(企業の社会的責任)の観点から、企業のCO2排出特性(多くの場合エネルギー使用特性)を見える化するためのカーボンフットプリントやカーボンオフセットなどの制度化も始まっています。これら低炭素社会に向けた大きな動きに対して、企業としてはその場凌ぎの受身な取り組みでなく、積極的に取組んでいく必要があります。 具体的には省エネ活動を更に強化する事は勿論ですが、以下の2点について体系化が必要です。 図.1 省エネ推進のために体系化が必要なふたつの取組み(1) エネルギーマネジメントシステムの確立 当社の顧客から、これまでの省エネ活動は投資対効果の旨みのある案件のみ優先的に実施してきたためペイしない案件ばかりが残り、行き詰っている事をよくお聞きします。一方では、改正省エネ法により特定事業者に新たに指定されるが、省エネ活動にどの様に取組んだらいいか分からないというお話もあります。 これらの事から言えるのはエネルギーを管理下に置くための「見える化」をまず行い、省エネのための課題発見と課題解決を体系的かつ継続的に行うしくみづくりが必要であり、ISO50001ではまさしくこの事が要求されます。 (2) 全社的なエネルギー情報管理システムの構築 上記の「見える化」を全社レベルで行うためには全社的なエネルギー情報管理システムの構築が必須です。従来、本社レベルで必要なエネルギー情報としては経理や燃料購買部門のための情報が中心でしたが、新設されるエネルギー管理統括者やエネルギー管理企画推進者のための情報提供や全社的なエネルギー施策検討のためのケーススタディーを行えるシステムが必要になります。また、このシステムでは入力や加工作業の効率化のため、工場側で進められているSCADA化との連携も重要な点となります。 EMASの開発お客様におけるこのエネルギーマネジメントシステムの確立と全社的なエネルギー情報管理システムを早期に実現する事をご支援する目的で、パッケージソフト EMAS(Energy Management Assist System)を当社において開発しましたが、以下の様な特徴を持っています。 図2の様なモジュール構成となっており、各社の実情に応じて選択できます。 全社集約データから各工場の各フィーダーデータまでのドリルダウンが可能で使用目的に応じたデータが迅速に検索できます。 ユーザーインターフェース部分はExcelのアドインソフトの形態を取っており、導入時の操作教育などが少なく、低価格である事を併せ導入負荷は最小です。 各ベンダーのSCADAと連携が可能であり、マニュアルによる入力の無いシステムの構築も可能です。 すべてが人手による巡回検針データの段階からの導入が可能で、小さく入れて、最終的にはすべてのデータをSCADAから収集する大きなシステムに育てるまで同一ソフトで対応が可能です。 単なる情報系のシステムでなく、定型業務の効率化も図れます。 ゲートウェイとしてMESの各種システムや本社ERPとのデータ連携も行います。 図.2 次回からは以下の予定で各モジュールの説明を行います。 この記事に関するお問い合わせはこちら 問い合わせする 新川電機株式会社 島本 治さんのその他の記事 2012/12/04 業界コラム 電力システム改革考 No.3 2012/11/06 業界コラム 電力システム改革考 No.2 2012/10/02 業界コラム 電力システム改革考 No.1 2010/05/12 業界コラム エネルギー管理ソリューション No.6 最近の事例より 2010/04/06 業界コラム エネルギー管理ソリューション No.5エネルギー使用最適化計算モジュール 2010/03/02 業界コラム エネルギー管理ソリューション No.4エネルギー使用特性解析モジュール 2010/02/09 業界コラム エネルギー管理ソリューション No.3 エネルギー及びCO2排出原単位管理モジュール 2010/01/13 業界コラム エネルギー管理ソリューション No.2実績データ収集と部門別配布モジュール 2009/12/01 業界コラム エネルギー管理ソリューション No.1EMAS(Energy Management Assist System)概要 足立 正二安藤 真安藤 繁青木 徹藤嶋 正彦古川 怜後藤 一宏濱﨑 利彦早川 美由紀堀田 智哉生田 幸士大西 公平䕃山 晶久神吉 博金子 成彦川﨑 和寛北原 美麗小林 正生久保田 信熊谷 卓牧 昌次郎万代 栄一郎増本 健松下 修己松浦 謙一郎光藤 昭男水野 勉森本 吉春長井 昭二中村 昌允西田 麻美西村 昌浩小畑 きいち小川 貴弘岡田 圭一岡本 浩和大西 徹弥大佐古 伊知郎斉藤 好晴坂井 孝博櫻井 栄男島本 治白井 泰史園井 健二宋 欣光Steven D. Glaser杉田 美保子田畑 和文タック 川本竹内 三保子瀧本 孝治田中 正人内海 政春上島 敬人山田 明山田 一米山 猛吉田 健司結城 宏信 2024年11月2024年10月2024年9月2024年8月2024年7月2024年6月2024年5月2024年4月2024年3月2024年2月2024年1月2023年12月2023年11月2023年10月2023年9月2023年8月2023年7月2023年6月2023年5月2023年4月2023年3月2023年2月2023年1月2022年12月2022年11月2022年10月2022年9月2022年8月2022年7月2022年6月2022年5月2022年4月2022年3月2022年2月2022年1月2021年12月2021年11月2021年10月2021年9月2021年8月2021年7月2021年6月2021年5月2021年4月2021年3月2021年2月2021年1月2020年12月2020年11月2020年10月2020年9月2020年8月2020年7月2020年6月2020年5月2020年4月2020年3月2020年2月2020年1月2019年12月2019年11月2019年10月2019年9月2019年8月2019年7月2019年6月2019年5月2019年4月2019年3月2019年2月2019年1月2018年12月2018年11月2018年10月2018年9月2018年8月2018年7月2018年6月2018年5月2018年4月2018年3月2018年2月2018年1月2017年12月2017年11月2017年10月2017年9月2017年8月2017年7月2017年6月2017年5月2017年4月2017年3月2017年2月2017年1月2016年12月2016年11月2016年10月2016年9月2016年8月2016年7月2016年6月2016年5月2016年4月2016年3月2016年2月2016年1月2015年12月2015年11月2015年10月2015年9月2015年8月2015年7月2015年6月2015年5月2015年4月2015年3月2015年2月2015年1月2014年12月2014年11月2014年10月2014年9月2014年8月2014年7月2014年6月2014年5月2014年4月2014年3月2014年2月2014年1月2013年12月2013年11月2013年10月2013年9月2013年8月2013年7月2013年6月2013年5月2013年4月2013年3月2013年2月2013年1月2012年12月2012年11月2012年10月2012年9月2012年8月2012年7月2012年6月2012年5月2012年4月2012年3月2012年2月2012年1月2011年12月2011年11月2011年10月2011年9月2011年8月2011年7月2011年6月2011年5月2011年4月2011年3月2011年2月2011年1月2010年12月2010年11月2010年10月2010年9月2010年8月2010年7月2010年6月2010年5月2010年4月2010年3月2010年2月2010年1月2009年12月