2014/03/11 業界コラム 藤嶋 正彦 コーヒーブレイク 海外よもやま話 No.2 新川電機株式会社 藤嶋 正彦 ...もっと見る 今回の「海外よもやま話」は、ドイツとアメリカでのお話しです。 時速200km 超ドイツに行った時の話ですが、フランクフルトからタクシーで移動している途中、高速道路を走りました。ドイツのタクシーの場合、助手席に乗るのが普通らしいので、私が助手席に乗り、山の上の古城や田園風景のすばらしい景色を堪能するドライブを楽しんでいました。 そのとき、後部座席に乗っていたもう一人が私の肩をつつくので “ 何? ” と聞いたら、黙ってメーターを指さしました。そこでスピードメーターを見たら、なんと時速 200kmを超えていました。 “ えー ” と思いましたが、別に恐怖を感じることなく “ さすがベンツ、走行安定性はすばらしいな ” と感心し、時速 200km超の世界を楽しみました。 私はスピード狂なのか、それともスピードに対して鈍感なのか? 車の格同じくドイツの高速道路を走っていて感じたことですが、ドイツで高速道路を走る場合は車の格というものがあるのかなと感じました。日本では軽自動車が普通車に負けじと追い越し車線を突っ走っているのをよく見かけますが、ドイツではベンツやBMWの大型普通車が追い付いてくるとすぐに道をゆずり、走行の邪魔をしません。また、追い越し車線を走っている小型車もあまり見かけませんでしたので、ドイツでは車の格を知って高速道路を走らなければならないのかなと思いました。 これって私が勝手に感じたことでしょうか? 町並みドイツのウラハの町は許可されたごく一部の自動車しか町の中に入ることができず、その町に住んでいる人は町の入口にある駐車場に車をおいて自分の家には歩いて帰っていました。なぜかというと古い町並みの景観を守るために町の人が協力しているとのことでした。町の建物を見ると300年前に建設された等の表示がしてあり、町もゴミ1つ落ちてなくすばらしくきれいなところでした。まるでグリム童話集に出てくるような町並みにドイツ人の景観に対する徹底した保護活動に対して尊敬の念を感じました。 もっとも食事するにも食堂が分らず(食堂も銀行も外からはさっぱり分らず、中に入ってみると日本とあまり変わらない雰囲気でしたが)、仕方ないのでホテルでいつも食事する羽目になり、ドイツの技術者に連れて行ってもらった以外は現地の食堂に入って郷土料理を楽しむことができませんでした。また、ホテルには温泉(?)もあったのですが水着でないと入れないとのことで入れず残念な思いもしました。 しかし、そこで飲んだ白ワインはとにかくおいしかったです。 サターンロケットアメリカに出張したとき、幸いにもヒューストン宇宙センターに見学に行くことができました。そのとき、日本の毛利さんが乗船されていた宇宙船がちょうど宇宙をまわっていて、中央制御室の表示が毛利さんの乗った宇宙船の位置を刻々表示しているのを見たとき感慨深かったことを今でも鮮明に覚えています。その他、宇宙センターにはスペースシャトル、各種宇宙関係機器の展示、スペースシャトルの運転シミュレーション体験(自分もシャトルの着陸運転に二回挑戦してみましたが、二回とも見事地面に激突。とにかく難しかったです。この難しい操作を確実に行う宇宙飛行士はすごい!)等興味深いものが盛りだくさんありました。しかし、もっともびっくりしたことはサターンロケットが横にして展示されているのを傍で見たときでした。とにかくでかいと思いました。全高約 110.6m 、テレビで見ているとその大きさが良く分かりませんでしたが、実物の傍に立ったときはその大きさに圧倒されました。アメリカのすごさ、底力を肌で感じました。 もっとも、そのときに食べた宇宙食はおいしくなく、宇宙飛行士も大変だなと思いましたが・・・。 タクシーロサンゼルスに着いた時、タクシーを利用してホテルまで行き、タクシーメーターの表示通り110$程度支払いをしました。するとタクシー運転手が名刺をくれ “ タクシーを利用する場合は呼んでくれ、どこにいてもすぐにくるから ” と言ってくれたので、えらくサービスの良い運転手だなと感心していた。ところが日本に帰国する前に滞在しているホテルマンにこの話をしたら、それは当然だと笑われた。なぜかと聞くと長距離の場合はネゴしなければ損すると言われた。そこで帰りのタクシーは乗る前にネゴしたら60$程度でロスアンゼルス空港まで行ってくれました。ホテル行の場合も領収書をもらっていたので個人の損にはなりませんでしたが、会社には損を与えたことになります。 知らないでいると思わぬところで損をします。現地の常識は良く調べておく必要があります。私の失敗談です。 ハリウッド同じくロスアンゼルスで打ち合わせをした時に、話も終わりM.O.M(議事録)の内容確認も終わり、あとはサインするだけと思っていたら “ 今日はこれまでにしましょう ” と言われ、 “ 明日は朝7時からにしましょう ” と言われた。自分としては次の日は土曜日で休みのはずなのでロスアンゼルス観光をしたいと思っていましたし、またなぜ朝7時という早い時間からと思いましたが、 “ まーいいか ” と思い了承しました。そして次の日の朝早く会社に行くと、サインはあっという間に終わり、急に “ どこに行きたいか? ” と言われました。何かと思えばロスアンゼルスを案内してやると言われました。そこで遠慮なくハリウッドに行きたいと言ったら “ やめとけ、別な所が良いだろう ” との回答。しかし、自分はハリウッド映画が好きだったので、ハリウッドに行きたいと言って案内してもらいました。そして皆さんも良くご存じの HOLLYWOOD と書いてある山がすぐ傍にあり、ロスアンゼルスの町並みを一望できるグリフィス天文台に行った後、チャイニーズシアターに行きました。しかし、天文台でのロスアンゼルス全景が見られる景色は良かったのですが、有名な俳優のサインや足型のあるチャイニーズシアター、星型があるハリウッドの通りを見た時の素直な感想は “ 薄汚れたところだな ” です。 私のハリウッドのイメージは “ 華やかできらびやか ” であったのですが・・・。 よほど私が失望していたのか、私の表情を見ていたエンジニアは “ それみろ、言ったじゃないか ” と得意顔でした。 その後、ビバリーリルズ、サンタモニカにも連れて行ってくれました。ビバリーヒルズは明るくて緑も多く豪邸もあり、高級車も多く走っていてすばらしいところでした。サンタモニカでは沖でイルカも泳いでいるのが見え、プライベートビーチもありアメリカの豊かさを実感しました。 案内してくれたアメリカのエンジニアには感謝です。 座席フィラデルフィアからロスアンゼルスに行く飛行機に乗る前に通路側とリクエストしていたのに乗ってみると真ん中の席でした。自分の英語表現が悪かったのだろうとあきらめながら座っていると、なんと自分の両側の座席には大きく太ったお嬢さんが座ってきました。これから4時間強窮屈な思いをして我慢をしなければならないと思い最初暗い気持ちになりました。しかし、隣に座ったお嬢さんと話をしているとロスアンゼルスからバスで何時間もかけて久しぶりに田舎のお母さんに会いに行くと嬉しそうにその田舎の話を私にしてくれました。そのほのぼのとした話を聞いていると最初のブルーな気持ちはどこかに吹き飛んで楽しいフライトになりました。 アメリカも日本も子供がお母さんに久しぶりに会える嬉しい気持ちは同じです。 この記事に関するお問い合わせはこちら 問い合わせする 新川電機株式会社 藤嶋 正彦さんのその他の記事 2014/04/08 業界コラム コーヒーブレイク 海外よもやま話 No.3 2014/03/11 業界コラム コーヒーブレイク 海外よもやま話 No.2 2014/02/11 業界コラム コーヒーブレイク 海外よもやま話 No.1 足立 正二安藤 真安藤 繁青木 徹藤嶋 正彦古川 怜後藤 一宏濱﨑 利彦早川 美由紀堀田 智哉生田 幸士大西 公平䕃山 晶久神吉 博金子 成彦川﨑 和寛北原 美麗小林 正生久保田 信熊谷 卓牧 昌次郎万代 栄一郎増本 健松下 修己松浦 謙一郎光藤 昭男水野 勉森本 吉春長井 昭二中村 昌允西田 麻美西村 昌浩小畑 きいち小川 貴弘岡田 圭一岡本 浩和大西 徹弥大佐古 伊知郎斉藤 好晴坂井 孝博櫻井 栄男島本 治白井 泰史園井 健二宋 欣光Steven D. Glaser杉田 美保子田畑 和文タック 川本竹内 三保子瀧本 孝治田中 正人内海 政春上島 敬人山田 明山田 一米山 猛吉田 健司結城 宏信 2024年10月2024年9月2024年8月2024年7月2024年6月2024年5月2024年4月2024年3月2024年2月2024年1月2023年12月2023年11月2023年10月2023年9月2023年8月2023年7月2023年6月2023年5月2023年4月2023年3月2023年2月2023年1月2022年12月2022年11月2022年10月2022年9月2022年8月2022年7月2022年6月2022年5月2022年4月2022年3月2022年2月2022年1月2021年12月2021年11月2021年10月2021年9月2021年8月2021年7月2021年6月2021年5月2021年4月2021年3月2021年2月2021年1月2020年12月2020年11月2020年10月2020年9月2020年8月2020年7月2020年6月2020年5月2020年4月2020年3月2020年2月2020年1月2019年12月2019年11月2019年10月2019年9月2019年8月2019年7月2019年6月2019年5月2019年4月2019年3月2019年2月2019年1月2018年12月2018年11月2018年10月2018年9月2018年8月2018年7月2018年6月2018年5月2018年4月2018年3月2018年2月2018年1月2017年12月2017年11月2017年10月2017年9月2017年8月2017年7月2017年6月2017年5月2017年4月2017年3月2017年2月2017年1月2016年12月2016年11月2016年10月2016年9月2016年8月2016年7月2016年6月2016年5月2016年4月2016年3月2016年2月2016年1月2015年12月2015年11月2015年10月2015年9月2015年8月2015年7月2015年6月2015年5月2015年4月2015年3月2015年2月2015年1月2014年12月2014年11月2014年10月2014年9月2014年8月2014年7月2014年6月2014年5月2014年4月2014年3月2014年2月2014年1月2013年12月2013年11月2013年10月2013年9月2013年8月2013年7月2013年6月2013年5月2013年4月2013年3月2013年2月2013年1月2012年12月2012年11月2012年10月2012年9月2012年8月2012年7月2012年6月2012年5月2012年4月2012年3月2012年2月2012年1月2011年12月2011年11月2011年10月2011年9月2011年8月2011年7月2011年6月2011年5月2011年4月2011年3月2011年2月2011年1月2010年12月2010年11月2010年10月2010年9月2010年8月2010年7月2010年6月2010年5月2010年4月2010年3月2010年2月2010年1月2009年12月