レーザガス分析計TDLS(Tunable Diode Laser Spectrometer)とは、レーザ光を用いて、ガス濃度を測定するガス分析計です。
TDLSの特徴は、なんといっても導入後のメンテナンスの簡便さ !
従来のガス分析計では当たり前だった、事前のサンプリングや、定期的な部品交換、校正作業、掃除などが基本的に不要です。また、お客様のプロセスガスとは非接触で測定ができるので、厳しい環境下でもメンテナンス負荷を抑えつつ、正確な測定が可能です。

特長

ここでは新製品TDLS8200反射型の特長を2つご紹介します。

細い配管でも直接測定が可能に !

これまでは 0.5 m 以下の配管の場合は、サンプリングタイプでのご提案しかできませんでしたが、このモデルの登場で最小 0.25 m の細い配管であってもTDLSでのサンプリングレス測定が可能になりました。

リフレクタを用いることで、従来の半分の配管径でも直接測定ができます !

1台で複数成分の同時測定が可能に !

TDLS8200反射型1台で、酸素(O2)、一酸化炭素(CO)、メタン(CH4)の同時測定が可能です。(他成分も開発予定)
従来は酸素(O2)測定はジルコニア式、一酸化炭素(CO)測定は赤外式など複数のセンサを用意するケースが一般的でしたが、その場合、メンテナンスが大変で分析計の管理の手間が増えたり、応答タイミングにずれがあるなど、運用面で課題がありました。
 
TDLS1台に4枚のレンズを搭載することで、複数成分の同時測定を実現しました !

用途・アプリケーション例

TDLS8200反射型は、 0.25 m ~ 0.5 m の細い配管を多くお持ちの化学プラントや半導体工場にぴったりな商材となるガス分析計です。

  • 化学プラントのボイラ燃焼管理や安全監視(O2+CO)
  • 化学プラントの原料ガスの比率調整(O2
  • 半導体工場の爆発防止の安全監視(O2
  • 化学プラントや半導体工場での安全監視(CH4

システム構成例

中小規模の化学プラントの焼却炉・ボイラの排ガス測定(O2+CO)