日本国内では電気設備の管理・保守に携わる人の高齢化、従事者の減少が課題となっており、この課題を解決する一助として、IoT を利用した作業効率の向上に注目が集まっています。
DT4261はスマートフォンやタブレットとBluetooth®無線通信を可能にするワイヤレスアダプタZ3210を装着できるデジタルマルチメータです。DT4261にZ3210を装着すると、スマートフォン、タブレット、PCへのデータ転送が可能です。


特長

  • デジタル管理で測定作業を省力化(Excel®直接入力機能)
    DT4261 にワイヤレスアダプタZ3210を装着すると、ユーザー所有のExcel®ファイルに測定データを直接入力できるため、現場での作業効率の向上につながります。
  • 現場でのトラブル解析に貢献
    DT4261 にワイヤレスアダプタZ3210 を装着し、無償アプリケーションGENNECT Crossと連携すると簡易的に高調波解析ができます。電源系統に潜む高調波は、機器の誤動作や破損を引き起こしたり、機器の寿命や効率低下を招いたりします。このような電源系統のトラブル解析に貢献します。
  • テストリードの誤挿入を防止し、新機構により安全を強化
    デジタルマルチメータは電圧、電流、抵抗といったさまざまな測定ができます。一般的には、電流測定端子にテストリードを挿入した状態で電圧を測定すると、安全のためヒューズが切れる仕組みとなっています。DT4261では、測定項目を切り替えるロータリースイッチに連動し、測定のためのテストリード挿入口以外はシャッターで閉じ、テストリードが挿入できない構造としました。テストリードの誤挿入を未然に防ぎます。

用途・アプリケーション例

測定器がPC、スマートフォン、タブレットとつながり、記録とレポート作成をスムーズに行うことができます。

スマートフォン、タブレット用 専用アプリケーション GENNECT Cross活用事例
  • 漏れ電流の原因を突き止める
  • 現場でデータを引き継ぐ
  • 年次点検の絶縁抵抗測定報告書作成
  • 故障状態を素早く的確に報告
  • モーターの始動電流の波形測定
  • 遠くから測定値を見る
  • 太陽光発電システムの定期点検
  • 照度測定の竣工検査報告書を現場で作成
Z3210 ワイヤレスアダプタ専用機能

Excel®ファイルで作成した帳票に測定データを直接転送入力できます。(Ver. 2.10以降で利用できます)
Excel®ファイルを開き、セルを選択した状態でスタンバイします。 測定器の表示をホールドするとデータが転送され、選択したセルに測定値が入力されます。
データ転記時の入力ミスなどを未然に防ぐことができます。