PBWシリーズは、パワーユニット全てにSiC MOSFETを使用した高周波スイッチングと回生技術により、高い変換効率と従来の構成より約80%の圧倒的な小型・軽量化を実現しました。これらにより、限られたスペースで大容量の直流安定化電源としても、電子負荷装置としても使用することができます。カーボンニュートラルのコア技術であるパワーエレクトロニクス機器の開発・評価、モーターのエネルギー供給・回生を行うトラクションインバータなどの評価、系統連系やV2Hなどエネルギーマネジメントの実証試験など、様々なシーンで電力と放電(回生)するデバイスを模擬することができます。

※ 5000W直流安定化電源+5250W電子負荷装置と比較して

特長

双方向動作が可能

PBWシリーズは直流安定化電源の供給動作(ソース)と、直流電子負荷装置の放電動作(シンク)の領域を交互でも連続的にも動作させることが可能です。

小型・軽量設計

PBWシリーズはSiC MOSFETを採用、回生負荷動作により、従来の電源+電子負荷装置より大幅な小型・軽量化を実現しました。

電力回生機能

回生動作とは、シンク動作時に電力を熱にして消費せずに、インバータにより系統へ電力として返す動作になります。放電する電力を交流(商用電圧)に変換し、施設へ戻すことができ、変換効率による損失分しか熱が発生しません。

用途・アプリケーション例

トラクションインバータ(モータドライバ)

電動モビリティに使用されるトラクションインバータ(モータドライバ)の試験において、電力供給および逆起電力(回生電力)の吸収が可能です。

電力変換器(DC/DCコンバータや双方向電源等のパワーエレクトロニクス機器)

電力変換器の1次側および2次側に使用することができます。特に長時間を想定した試験においては、一般的な電子負荷装置と比べて、試験におけるランニングコストを大きく減らすことができます。