LRWシリーズは、入力された直流電力を最高92%の高効率で商用電力 (構内) に電力回生します。従来の電子負荷装置と比べて大きく熱損失を抑えることができ、製品の小型・軽量化、電力消費を大きく抑えた試験が可能です。また、これまでの電子負荷装置を回生型に更新することで、試験電力・冷却における空調電力を1/10程度に抑えることも可能です。

特長

電力を熱消費しない回生電子負荷

通常の電子負荷装置は入力した電力を全て熱にして放出しますが、電力回生型の電子負荷装置は、入力した電力の9割近くを系統電力に変換します。そのため、電子負荷装置として発熱を抑えることができ、かつ回生される電力が構内設備の動力に再利用されます。

直並列接続 (マスタースレーブ接続)

LRWシリーズは5kWをワンユニットとし、直列は2台、並列は最大20台までのマスタースレーブ動作が可能。付属のリンクケーブルと配線を接続するだけで、大容量の試験環境に増設することができます。

用途・アプリケーション例

電力変換器 (DC/DCコンバータや非接触給電システム)

電源機器の信頼性試験などの長時間負荷として動作させる試験においては、一般的な電子負荷装置 (熱変換) と比較して省スペースかつ、ランニングコストの大幅な削減が期待できます。

※1 空調の冷却能力を500% (COP値5.0 : 5kWの熱を排熱する電力が1kWと) とした場合の単純計算
※2 東京電力 業務用電力 (契約電力500kW未満 夏季以外) 16.38円より計算
※3 東京電力 2020年CO2排出係数 (0.441kg-CO2/kWh) にて計算

モーター試験用ベンチの電力消費用負荷として

モーター評価ベンチでは、負荷モーターに蓄えられたエネルギーを電気的に消費させる負荷が必要になりますが、回生負荷装置を使用することで、設備の省スペース化や、ランニングコストの削減が期待できます。