燃焼炉内でも火炎の影響を除去した鮮明な熱画像撮影ができる赤外線サーモグラフィカメラです。炎がキャンセルできる3.8μm帯の測定波長域まで広げることに成功した非冷却センサを搭載しました。
石油精製炉や石炭火力炉などの内部を炎越しで鮮明に撮影できることから、クリンカの付着物やチューブなどの炉内設備の劣化診断・状態監視に威⼒を発揮します。

燃焼炉内の火炎を除去して内部温度を鮮明に映像化※3 !
クリンカ等の付着物や、チューブ等の炉内設備の劣化診断など、状態監視に威⼒を発揮します。

  • 非冷却型センサでメンテナンスフリーを実現!
    「国産」非冷却型センサの優れた感度特性が短波長帯(3.8μm)まで検出
    高額なセンサ冷却器のメンテナンスが不要
  • 優れた操作性と機動性で、厳しい測定環境下でも素早く測定
    バッテリ駆動でわずか1.5kgの小型・軽量※1
    様々なアングルで撮影可能な回転式LCDモニタを搭載
    ソフトウェアで解析可能な動画をSDカードに記録(最速10Hz)、これにより短時間で必要なデータを収録可能
  • 防護シールドで測定者を輻射熱から保護
    燃焼炉からの膨大な輻射熱から測定者を護る防護シールドで燃焼炉内を撮影
  • 挿入型リレーレンズ※2 で炉内を広角測定
    炉壁に差し込んで、100°の広角で炉内の状況を撮影

※1:防護シールド含まず
※2:炉内挿入型リレーレンズは特注対応
※3:燃焼ガスの種類によっては火炎を除去できないことがあり、測定温度に影響を与える場合があります。 デモ機による実測をご推奨します。

一般的な非冷却型センサの測定波長 8 ~14μmでは
炎の影響あり

「国産」非冷却型センサの感度を短波長帯まで伸ばし、
3.8μm炎越しフィルタで火炎を除去

火炎越しフィルタのしくみ

燃焼時は炭酸ガス(CO2)が生成されます。一般的な赤外線サーモグラフィの測定波長(8~14μm)では炭酸ガスを透過しないため、火炎の影響を受けずに燃焼炉内の熱分布を観測することは困難です。
本製品は国産非冷却センサの優れた感度特性を活かし、炎がキャンセルできる 3.8μm 近辺まで測定波長域を広げることに成功しています。これにより、燃焼炉内でも火炎の影響を除去した鮮明な熱画像撮影を実現します。

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火炎越し計測モデル InfReC R300BP-TF '16/02版カタログ