株式会社 ODR Room Network 代表取締役

万代 栄一郎

1981年 立教大学経済学部 経営学科卒業
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1981年 立教大学経済学部 経営学科卒業
事務計算センター(現日本システムウエア株式会社)入社
イスラエル製品マーケティング担当 副本部長

2004年 株式会社リンクマネージ取締役 経営管理担当

2008年 日本システムウエア株式会社(NSW) 非常勤顧問

2008年 株式会社 ODR Room Network 代表取締役

システムエンジニアとして各種システム設計・開発・運用に従事、
早稲田大学 情報化プロジェクト、杏林大学 総合情報センター技術顧問、
独立後 ODR 専門家として外資系日本法人の IT コンサルティング、弁護士事務所等の IT サポート、総務省のODRプロジェクト、経済産業省 ERIA プロジェクト、経済産業省の国境を越える電子商取引の環境整備プロジェクト、消費者庁越境消費者センター事務局

群馬県出身 / 横浜市在住

なんだかんだといっても我々ビジネスパーソンは、オフィスにいる時間が長い。そこで使える考え方や、ちょっとしたアイデアは、やり方一つで効率をあげたり、作業を改善したりすることができる。そんな オフィスで役立つ様々な考え方を拾ってみよう。

名刺(めいし)より話(はなし)

2 月に出席した大阪で開催された APEC の ODR に関するワークショップでも、多くの名刺交換をした。出席者はほぼ海外からの来客。国内の人で名刺交換したのはサポートできていた私企業 1 社と新聞社、それから米国領事館勤務の方だけだ。

改めて感じたのは、名刺交換だけでは次の対話や仕事には繋がりにくいこと。ODR に関わって 10 年になるが、今回もすでに 7 回も会議で顔を合わせている方がいた。今までも確か名刺の交換はしていた。しかし、今回は同じパネルの隣席になり、事前の打ち合わせで冗談を言い合い、私の出した意見が非常に重要だったとコメントをいただいた。その結果、最後に再度、名刺交換はしたものの、帰り際にもまた言葉をかけてもらい、改めて連絡を取り合うことになった。他にも数名、いつも会議で会う人々がいて、その方達とはすでに別会議や仕事で関わっているので、今回も同じ調子だが、前述の初めてたくさんの言葉を交わした方のような熱気はすでにない。

新しく知り合った人々とはもちろん名刺交換をしているが、それだけだとそれまで。というのが実感だ。

一方で、立ち話で会話をして、食事時に言葉を交わし、レストランで一緒に笑った人たちとは、今後一緒に何かをやる場合にも、相互に相手国に行った際には声をかけやすくなる。

また、こちらの名刺が足りなくなったり、相手の名刺がなかったりすると、

「メールを送って」

となり、こちらも名刺だけとは違う新たなコミュニケーションのきっかけが生まれて来る。

「名刺がなくてすみません、実は私はこんなことをやっていて、今度こんな計画があり、こんなことができるのでは?」

なんていう具合に、じっくり紹介できる場合もありで。

結局、
「名刺(めいし)だけではなく、話(はなし)が重要」

というオヤジのダジャレ。

ところで名刺にメアドを書かないという手法もあるそうな。

特別感が生まれる? 一流が名刺にメールアドレスを印刷しない理由 - ライブドアニュース

これも、名刺交換だけでないコミュニケーションを維持継続する手法の一つだといえる。

というわけで、名刺がなくなったので、休み明けには発注せねば。

デジタル・ウェルビーイング

デジタル・ウェルビーイング?

また新しい言葉だ。カタカナ横文字だ。それは訳すならば、「健全なデジタル生活」だ。

日本経済新聞 電子版 2018/5/10 6:30

誕生から 10 年、グーグルが乗り出す「スマホ中毒」対策

 

今の日常生活はどうだ? ずーっとデジタルだ。やれメールだ、SNS だとチェックに明け暮れる。。。

  • 朝起きてチェック、食事中にもチェック、トイレでチェック、ネクタイを締めながらチェック。
  • バス停まで歩きながらチェック、バス内でチェック、改札に向かう道すがらチェック、電車の列でチェック、つり革につかまりながらチェック、接続駅でチェック、ターミナル駅でチェック、エスカレーターでチェック。
  • 自席でチェック、コーヒー中にチェック、朝の会議中にチェック、一服しながらチェック。
  • ランチ中にチェック、食後のコーヒー中にもチェック、戻るエレベータ内でチェック。
  • 客先に向かう電車でチェック、客先ビル前でチェック、打ち合わせ終了後にチェック、帰りの道すがらチェック。
  • 午後の会議前にチェック、ちょっと一服でチェック、終了チャイムでチェック。
  • 一杯やりながらチェック。
  • 帰りの電車でチェック、家路の途中でチェック、家族と話してチェック、風呂上りにチェック、寝る前にチェック、眠れなくてチェック。。。

ずーとスマホをチェックしていないだろうか。おそらく無意識に。まさに生活の一部だが。。もう苦痛とも感じないのだろう。もはやスマホ中毒。

それに気がつかない。気がついても、「そうかな? そんなことないよ?」というだろう。でも、上に書いたチェックチェックチェックを見返してみれば、中毒的にスマホに触っていることは明白だ。

いかに使ってもらうか。

今までスマホのメーカーもアプリの供給者は、そこに注力してきた。いかに使いやすくするか。すぐに触れるように。すぐに情報に触れられるように。

しかし、グーグルのアンドロイドは、健全なデジタルに舵を切ったようだ。

どれほど使っているかをわかるようにしようとしている。

  • スマホを伏せる。
  • 使わない動作のときは必要な通知以外はオフに。

そんなコントロールまでスマホに頼るのはさらにまずいのかもしれないが、少なくとも多少は抑制することに役立つのかもしれない。

 

“いかに使ってもらうか” から、“いかに距離をおくか”。

中毒とならない健全な状態にするためにそれもスマホに管理してもらうほうがいいのかも。

いやまて。それはそれで、不健全じゃないか???