青山システムコンサルティング株式会社 顧問

岡田 圭一

1983年 明治学院大学 法学部 法律学科 卒
...もっと見る
1983年 明治学院大学 法学部 法律学科 卒
1983年 日本通信工業株式会社(現 NEC プラットフォームズ株式会社)
1988年 キヤノン販売株式会社(現 キヤノンマーケティングジャパン株式会社)
1998年 日本ゲートウェイ株式会社
2000年 アジアパシフィックシステム総研株式会社(現 キヤノン電子テクノロジー株式会社)取締役
2003年 OKADA Business Engagement Consulting 代表
http://okadabec.blogspot.com/

セールス&マーケティングコンサルタント、ビジネスエンゲージメントコンサルタントとして中堅中小 IT 系企業の顧問、相談役、アドバイザー、監査役、社外取締役等々累計 27 社
現在に至る

東京都世田谷区出身 / 三鷹市在住

趣味 写真、写経、読経
Facebookフォトアルバム https://www.facebook.com/okadakeiichiface/photos_all
富嶽三十六”圭” http://img.gg/RPwNACA
二十四節気七十二”圭” http://img.gg/HvNKVuJ

『SHINKAWA Times』への寄稿も今回で三話目となりました。
第一~二話ではシステムコンサルタントという IT と経営の専門家を上手に活用することが『 IT 担当不足に悩む中堅中小企業におけるクラウド時代の経営のコツ』と言う点と『 “空気、雰囲気” といった魔物を払い経営と IT の風通しを良くしリスクを未然に防ぐコツ』と言う二点について提言させて頂きました。

今回は『SHINKAWA Times』運営事務局からのご要望も有りまして 16 年ほど続けている私自身のメルマガについて触れさせて頂こうと思います。『SHINKAWA Times』は 2009 年 12 月から配信されているご様子ですので、内容はともかく年数だけでしたら私の方が先輩と言えようかと。エヘン。

16年前

丁度外資系 PC メーカーに勤務していた頃に遡ります。新オフィス開設案内や携わった業務提携等のニュースを知己に一斉配信した事がそもそもの始まり。タイトルに “DeleteOK!” と名付けたのも『不要ならどうぞ遠慮なく削除してください。』と書けばかえって削除しにくいのでは… といった視点だったことが思い出されます。気付けば “DeleteOK” がいつの間にか私の業界ニックネームになっていたり。笑

先端 IT 話題や売らんがためのネタばかりですと煙たがられるので敢えて仕事ネタは半分程度。残りは趣味の写真や写経・読経ネタ、書評や健康話題などなど。意識して大切にしてきたのが有能でありながら悔しくも早世してしまった同僚、後進・後輩への弔いの思いも織り交ぜ、ほぼ月一回、一度にニュース 5 本程度を配信してきました。

経年劣化に加齢臭!?

歳を重ね気づかぬうちに自らの身の証がだらしなくなり結果信用を失うといった残念な先輩の姿を目にし、身の証…つまり今何をしているのか、何に従事しているかを一歩踏み込んだ形で情報開示する姿勢が歳を重ねても営業でメシを食ってゆく人間としては大切な心掛けではないかと、ふと感じたことも大きなきっかけの一つでした。立ち居振る舞いまで加齢臭が漂ってしまっては営業としては失格ですからね。

“配信不要” と申し付かった人数は 16 年で累計 101 名。面白いもので User Unkown になってしまう数と新たな送信先数がほぼ同じバランスで推移し平均 1800 名の方に送信しています。

“迷惑メール” 自動振分設定 されている方がいらっしゃる事も当然織り込んでいます。それでもメールからブログページへのアクセス数をチェックすると平均 20% 以上で、年末年始、暑中見舞いシーズンは一斉配信のメルマガでありながら軽く100 通を超える返信を頂く事も多々。久し振りに面会した際に『今月はまだか?』とか『いつも配信有難う』とか『写真を壁紙に使っている。』といった一言を頂くとやはり嬉しいものです。

『メルマガマーケティングはもう古い』

と言われ既に 10 年は経過してるかと思われます。その間、一時は一世を風靡した mixi も私の回りでは今でも使ってるはほとんどお目にかからなくなりましたし、Twitter 頭打ち!と言った報道も最近よく目にます。Facebook は登録しただけか、他人記事のシェアしかしてない方も大分増えているように感じられ、“ネット上の人付き合いの仕方” もまたまた大きな曲がり角を迎えているのかもしれません。苦笑してしまうのが一昨年あたりから『やはり SNS を使ったソーシャルマーケティングよりやはりメールマーケティングだ!』といったようなネット上の意見も目にし、歴史は繰り返されるものだと。やはりブームに振り回されず身の丈に合ったツールを選び楽しみながら長く蓄積させて行くことが一番大事なことなのではとの認識に至った次第です。

続けて気付いた効能とは…

前述の通り歳を重ねるとおっくうになりがちな自らの身の証が、メルマガを配信することで結果的に “見られているといった善き自覚” につながりました。従事している職務内容、業務内容、肩書、関与先等々を常に一歩踏み込んだ形で丁寧に情報開示するという姿勢が “信用度経年劣化防止効果” や “善きご縁の延命効果” につながっていると身を持って感じています。
またメルマガで一度文字に落としているので SNS 等々にも情報転用でき効率的でした。妙なサプリに頼らずとも歳とっても背筋をピンと伸ばした姿勢の源になっていると思います。笑

現在の私の主業務は、IT の世界に於いて善き会社・善き人物・善き製品サービスそれぞれを “クロスプラットフォーム” 的におつなぎさせていただく事で、ビジネススピートの加速化や新たな価値創造といった 縁尋機妙・多逢聖因にて一燈照隅・万燈照国につながればと尽力しています。
その活動ではまさに “時機” が重要な要素で、今マッチしないご縁も時間が経過することや IT 技術を含めた環境変化で後々になり大きな価値を生み出す… と言った事も過去多々経験してきました。そういった意味でもいかに負荷無く長くご縁を延命出来るか、時機が来るまで慌てず待てるかが私自身のビジネスにおいて大変重要な要素でメルマガがその環境作りに大いに役立ったことは間違いありません。

経営トップ層への橋渡しは 9 月だけで 6 件ほど。例えば外資系ネットサービス企業副社長とベンチャー経営者とのご縁の創出。一部上場ネット系サービス企業役員とベンチャー管理部門役員とのご縁の創出。年商 2500 億超 1 部上場 SI 企業専務とベンチャー経営者とのご縁の創出。丁度 1 年程前におつなぎした 2 社が業務提携を発表し両社からのニュースリリースがネットを賑わせたのも 9 月でした。
時間の経過とは有難い力を授けてくれます。その昔私を担当されていた一営業の方も、ご当人の切磋琢磨・努力の結果、大企業役員に上り詰める方も多く、ワインの熟成の如く16 年のメルマガ人脈が芳醇な経営層人脈になり、今は若きベンチャー企業経営層に対し大手企業への直通パス創出でビジネススピード加速にお役立ちしているというのはまさに時の織りなす技と感じます。

安易にはお勧めしません!ここまでメルマガ活用がビジネスに効果が有ると言っておきながら何故?とお感じになると思いますが、過去メルマガ配信について相談を受け多岐にアドバイスやらエールやらを送りながらも、結果的には 2~3 回ほど終り… といった会社、経営者が実に多かったことか。
『社長メルマガ、社長ブログ始めます!』と対外的に表明しておきながら三日坊主ではかえって企業ブランド、経営者としてのプライベートブランドの失墜につながります。それでしたらやらない方がかえって賢明だと私は感じます。
『継続は力なり!』と日頃から部下・社員にのたまわっている経営トップが社長コラム 2 回で挫折… では示しがつきませんからね。実際に有った笑い話です。
聞こえない声を聴く姿勢がブランドを大切にする心の根底ではないかなと。

SNSもお勧めしません!… などと書きますとお叱りを頂くと思いますが、実は過去使い方に関し改めて冷静に考えさせられた苦い経験があります。
私の SNS ページがきっかけで知人と知人が意見の相違から喧嘩(ネット上での罵倒コメントの応酬)をし始めたことが有りました。双方それぞれから『あいつとは縁を切ったからそのつもりで!』と連絡を頂きましたが、私からすれば私が直接紹介したわけでなく私の SNS ページ上で “勝手に知り合った者同士が勝手に炎上” ですので如何ともしようが有りません。
SNS とはソーシャルネットワークサービス、つまり冷静に振り返れば社会の縮図。こういった事は有って然るべきと、冷静にサービスの利用法について振り返るきっかけを作ってくれた事件でした。
その経験から私は SNS には出来る限り “敢えて文字を書かない” といった利用方法を採ってます。文字を書く、意見を述べるのはメルマガとブログに限定しています。
今の時代 Facebook に自分のページを持たない営業というのも妙に思われる時代です。従って Facebook ではプロフィールページを見られても怪しく思われない様、背筋をぴんと伸ばした感じできちんと記載してますが、記事に関しては写真のみ。ある意味変な利用者です。
下手の横好きながら私の撮った写真を通じ知己に季節感や癒しを贈れればといった利用方法に絞ったのですが、おかしなもので素人写真ながら『写真を会社ホームページに使わせてもらえないか』と言ったようなご相談を頂いたり、パーティ等のスナップを依頼されたり、ポートレートを依頼されたりと、社会の縮図ゆえに想定外なご縁に繋がり驚いてます。

ご参考:https://www.facebook.com/okadakeiichiface