2016/07/05 業界コラム 園井 健二 日常生活での健康法 ~ 発酵食品を摂取する生活習慣 No.12 公益社団法人 日本伝熱学会 会員 園井 健二 当社 技術顧問...もっと見る 当社 技術顧問 先月号のコラムでは、大根おろしの食物酵素でココナッツオイルを分解し、 腸内の悪玉菌を殺菌する方法をご紹介しました。 ところで、腸内フローラを善玉菌優勢にする上で、発酵食品が有効です。 納豆、味噌や漬け物など、日本は世界一の発酵食品の豊富な国です。 今回は、麹菌で発酵させたあま酒を用いた「ココナッツオイルあま酒」を ご紹介します。 ココナッツオイルの殺菌力と生きた麹菌の働きで、腸内の細菌バランスを 整え、ダイエット効果もあります。 また、あま酒のブドウ糖とココナッツオイルからできるケトン体とでは 体に吸収するのに時間差があり、夏バテ防止効果も持続します。 あま酒の酵素でココナッツオイルを分解ココナッツオイルを分解する脂肪分解酵素は、50℃ 前後でもっとも活性が高いのですが、 タンパク質分解酵素も活用するため、発酵温度 45℃ であま酒をを作り、麹菌も生きている 状態で摂取します。 ◎発酵温度について(目安) 最適温度 タンパク質分解酵素 脂肪分解酵素 糖化酵素 あま酒 60℃ × × ◎ 50℃ × ◎ ○ 45℃~40℃ ◎ ○ ○ 塩麹 35℃ ○ – – 低温 – – – ◎器具と発酵方法ご家庭にある炊飯器が利用できますが、日常的に使用されているという事情があります。 以前紹介した専用の「かもしこ」が便利ですが、現在、人気商品で、予約待ちのようです。 発酵食品による健康法 No.4 で、下記の約束をしていますので、その結果を報告します。 次回予定の試行内容【「かもしこ」を使わないで、普通の器具で発酵を促進させる方法】 ・最初、湯煎で、40~45℃ に昇温して麹菌を「刺激」し、発酵を開始させる。 ・その後、保温してゆっくり常温に戻し、2~3 日間室温で寝かせる。 鍋(ふかし器)であま酒を作る多少、手間は掛かりますが、夏場は気温も高いので、保温が容易です。 なお、写真は、室温 10℃ の頃のものです。 1)生麹、温度計、プラスチック容器 2)指で生麹をほぐす。 3)お湯(60℃ 以下)を用意 4)お湯を注ぎかき混ぜる。 ※麹と同重量のお湯 5)弱火で、湯温を45℃にする。 6)蓋をして保温する。 7)かき混ぜる。 8)湯温を測定し、湯温を上げる。 ※5~8を何度も繰り返し行う。 9)あま酒の完成 ※甘くなるまで、1日は必要 ココナッツオイルあま酒を作る「あま酒」にココナッツオイルを混ぜてかき回し、冷蔵庫を入れて寝かせます。 冷凍すれば、「ココナッツオイル氷」になりますが、筆者の場合、凍らせず 「ココナッツオイルあま酒」にしています。 ココナッツオイルは 25℃ 以下になると固まって、あま酒の中で浮かんだ状態になります。 10)ココナッツオイルを用意 11)あま酒にココナッツオイルを 混ぜる 12)冷蔵庫で保存後 【引用文献および参考文献】「健康」編集部編「ココナッツオイル氷」(主婦の友インフォス情報社 2015年7月) この記事に関するお問い合わせはこちら 問い合わせする 公益社団法人 日本伝熱学会 会員 園井 健二さんのその他の記事 2017/01/11 業界コラム 安全対策 ~ 「うっかり」と「うとうと」によるミスを防ぐ方法 No.16 2016/12/06 業界コラム 日常生活での健康法 ~ 環境や視点を変えて心を整える習慣 No.15 2016/09/06 業界コラム 日常生活での健康法 ~ 睡眠時間と体内時計を乱さない生活習慣 No.14 2016/08/02 業界コラム 日常生活での健康法 ~ 頭脳を休める生活習慣 No.13 2016/07/05 業界コラム 日常生活での健康法 ~ 発酵食品を摂取する生活習慣 No.12 2016/06/07 業界コラム 日常生活での健康法 ~ 腸内フローラを育てる生活習慣 No.11 2015/12/08 業界コラム 日常生活での酸化還元反応観察 ~ 良い油脂をバランスよく摂取する健康法(5)No.10 2015/11/03 業界コラム 日常生活での酸化還元反応観察 ~ 良い油脂をバランスよく摂取する健康法(4) No.9 2015/10/06 業界コラム 日常生活での酸化還元反応観察 ~ 焙煎した種子を摂取する健康法(3) No.8 2015/09/08 業界コラム 日常生活での酸化還元反応体験 ~ 抗酸化物質による健康法(2) No.7 2015/08/04 業界コラム 日常生活での酸化還元反応観察 ~ 抗酸化物質による健康法(1) No.6 2015/07/07 業界コラム 日常生活での血糖値測定 ~ 食後高血糖を抑える健康法 No.5 2015/06/09 業界コラム 日常生活での温度測定(2)~ 発酵食品による健康法 No.4 2015/05/13 業界コラム 日常生活での塩分測定(2) ~ 「適切なミネラルバランスによる健康法」 No.3 2015/04/07 業界コラム 日常生活での塩分測定(1) ~ 塩分濃度測定による健康法 No.2 2015/03/10 業界コラム 日常生活での温度測定(1) ~ 酵素を生かす加熱法 No.1 2011/12/06 業界コラム 人に優しい設備、 パソコンの体に優しい使い方と疲労回復法 No.3 2011/10/04 業界コラム 人に優しい設備、 パソコンの体に優しい使い方と疲労回復法 No.2 2011/08/02 業界コラム 人に優しい設備、 パソコンの体に優しい使い方と疲労回復法 No.1 足立 正二安藤 真安藤 繁青木 徹藤嶋 正彦古川 怜後藤 一宏濱﨑 利彦早川 美由紀堀田 智哉生田 幸士大西 公平䕃山 晶久神吉 博金子 成彦川﨑 和寛北原 美麗小林 正生久保田 信熊谷 卓牧 昌次郎万代 栄一郎増本 健松下 修己松浦 謙一郎光藤 昭男水野 勉森本 吉春長井 昭二中村 昌允西田 麻美西村 昌浩小畑 きいち小川 貴弘岡田 圭一岡本 浩和大西 徹弥大佐古 伊知郎斉藤 好晴坂井 孝博櫻井 栄男島本 治白井 泰史園井 健二宋 欣光Steven D. Glaser杉田 美保子田畑 和文タック 川本竹内 三保子瀧本 孝治田中 正人内海 政春上島 敬人山田 明山田 一米山 猛吉田 健司結城 宏信 2025年5月2025年4月2025年3月2025年2月2025年1月2024年12月2024年11月2024年10月2024年9月2024年8月2024年7月2024年6月2024年5月2024年4月2024年3月2024年2月2024年1月2023年12月2023年11月2023年10月2023年9月2023年8月2023年7月2023年6月2023年5月2023年4月2023年3月2023年2月2023年1月2022年12月2022年11月2022年10月2022年9月2022年8月2022年7月2022年6月2022年5月2022年4月2022年3月2022年2月2022年1月2021年12月2021年11月2021年10月2021年9月2021年8月2021年7月2021年6月2021年5月2021年4月2021年3月2021年2月2021年1月2020年12月2020年11月2020年10月2020年9月2020年8月2020年7月2020年6月2020年5月2020年4月2020年3月2020年2月2020年1月2019年12月2019年11月2019年10月2019年9月2019年8月2019年7月2019年6月2019年5月2019年4月2019年3月2019年2月2019年1月2018年12月2018年11月2018年10月2018年9月2018年8月2018年7月2018年6月2018年5月2018年4月2018年3月2018年2月2018年1月2017年12月2017年11月2017年10月2017年9月2017年8月2017年7月2017年6月2017年5月2017年4月2017年3月2017年2月2017年1月2016年12月2016年11月2016年10月2016年9月2016年8月2016年7月2016年6月2016年5月2016年4月2016年3月2016年2月2016年1月2015年12月2015年11月2015年10月2015年9月2015年8月2015年7月2015年6月2015年5月2015年4月2015年3月2015年2月2015年1月2014年12月2014年11月2014年10月2014年9月2014年8月2014年7月2014年6月2014年5月2014年4月2014年3月2014年2月2014年1月2013年12月2013年11月2013年10月2013年9月2013年8月2013年7月2013年6月2013年5月2013年4月2013年3月2013年2月2013年1月2012年12月2012年11月2012年10月2012年9月2012年8月2012年7月2012年6月2012年5月2012年4月2012年3月2012年2月2012年1月2011年12月2011年11月2011年10月2011年9月2011年8月2011年7月2011年6月2011年5月2011年4月2011年3月2011年2月2011年1月2010年12月2010年11月2010年10月2010年9月2010年8月2010年7月2010年6月2010年5月2010年4月2010年3月2010年2月2010年1月2009年12月