スペイン語通訳・翻訳 / スペイン語講師

杉田 美保子

スペイン・バルセロナ滞在 27 年を経て、2015 年に帰国...もっと見る スペイン・バルセロナ滞在 27 年を経て、2015 年に帰国。
金沢市の北國外国語カレッジを中心に、スペインの生活とスペイン語の楽しさを細々と伝授中。「故郷」バルセロナとはリモートでつながりながら、日本の生活も楽しんでいる。
京都のバルセロナ文化センターのスタッフとして、ますます活動の幅を広げていくべく、挑戦中。

スペインの教育文化スポーツ省認定のスペイン語能力試験 DELE の C1(上級)所持。

11月になりました。先月半ばに一度とても寒くなり、このまま冬に突入? と思っていたら、ちゃんと秋はやって来ました。今日、ホームセンターに行ったら、特売だったのか、どうなのか、スノーダンプを購入する方が目につきました。今年の雪は、どうなるのでしょうか?

日本とスペイン、友達が来日すると気づくこと

日本は、スペインに比べると雨が非常に多いところです。金沢の朝の予報は曇り、ということだったのですが、雨雲が一つ通り過ぎていくようで、通り雨が降り始めました。畑仕事は午後になりそうです。

実は、スペインも四月と十月に雨が多い傾向にあります。スペイン、と行っても、日本同様北と南、東と西、内陸と海岸沿い、気候にはとても差があります。スペイン北西部から来る友達は、雨にはそんなに驚かないし、内陸部の友達は朝晩の気温差には驚きません。ただ、バルセロナ近郊の友達がびっくりするのが、金沢の雨。ここ数年、雨量は東京の方が多い感じがしますが、「弁当忘れても傘忘れるな」というのがここ北陸で言われるフレーズです。

一番最初に驚かれるのが、車に乗った時。「ねえ、みほこ、これなんのため?」と必ず聞かれるのが、あの窓に付いている雨よけ(調べたら、ドアバイザーという名前とのこと)。

わたしのCochecito(小さな車の意味)はいろんなところに連れて行ってくれた。移動にも良し、洗濯干しにも良し

確かに、スペインで乗っていた車には付いておらず、帰国して乗り始めた車には付いていました。そのことに全く違和感も疑問も持ったことのない筆者は、目からウロコの質問で、「多分雨が吹き込まないように、だと思うよ」とお茶を濁したものです。

調べてみると、国産車にはほとんど付属品として付いて来るとのこと。そこで駐車場で気をつけて見てみると、やっぱり、でした。国産車にしか付いていないようです。外国車は窓とボティーが一体感を成し、よくよくみると、「あ、スッキリだな」というのが感想。でも、見ていくうち、国産車にも雨よけが付いていないものがあったのです。そこでまた、興味津々でサーチです。日本では、「付属品」扱いとなるけれど、「装着の自由」もあるんだそうです。つまり、ディーラーで新車購入時に選べるんですね。

やっぱりすっきりと見えるのは、雨よけがないからか? シルエットにこだわるか、機能性にこだわるか…

やはり、雨の降っている時に換気のため、数センチほど窓を開けたい時、夏の野外駐車時に窓を少し開けておきたい時、などなど、治安の良い日本とはいえ、開けた部分はドアバイザーで隠れて、近くに寄らないと見えない、というのが便利ではありますよね。

ただ、洗車後はそのドアバイザーに隠れた窓部分が綺麗になっていなくて、窓を半分まで開けた時に「あ、洗い残し!」となるのが常です。そうやって信号待ちでキョロキョロすると、案外たくさんの車の窓が拭き残しであることも事実。わたしだけではないようです。

それと、「ねえ、みんな荷物をシートに残しているけれど、トランクに入れなくても大丈夫?」というのも、疑問の一つ。スペインは日本ほど安全ではなく、車の中には、それがジャケット一枚でも外から見えるところに物は放置しません。なので、車で移動して途中下車し観光に行く、となると、友人たちはとってもナーバスになります。「大丈夫、貴重品以外のものは置いて行っても大丈夫よ」と言うのですが、なかなか納得してくれません。それほど、車上荒らしは普通に起こり、出かける時には気をつけなければならないのです。

商業用に使えるバンも、その後ろのセダンも、やはり雨よけがない

例えば、車を離れるとわかっている時には、出発時点で不要なものをトランクに仕舞い、座席には何も置かない、というシミュレーションの元に移動開始です。これ、どういう意味かわかりますか? つまり、駐車した時点でわたし達は車上荒らしのテリトリーに着くわけで、その時点で荷物をトランクに入れる、というのはNGなのです。そうです。見ているんです、陰からこっそり…。『さあ、到着です。トランクに入れましょう、見えないように』ではダメなのです。『はい、ここに荷物ありますよ〜』と教えているようなものなので、これは避けなければなりません。

雨よけがないと、ドアがまっすぐすらっと見える。しかし雨の時にも窓が開けられる。外国車と国産車のちよっとした違い

帰国して6年以上経ち、わたしの車の車内は、物で溢れかえっています。平和ボケ、というのでしょうか? いえいえ、ただただズボラなだけです。

25年以上前に、祖父と叔母が金沢から大阪まで迎えに来てくれたことがあります。当時伊丹空港に到着し、そこからの移動を考え、高速に乗って来てくれたのです。多分、祖父一人の運転だと心配なので、ということで叔母も一緒に来てくれたのだと記憶しています。その時の情景には、今でも笑ってしまいますが、なんとサービスエリアで休憩をした時、祖父はエンジンかけっぱなし、もちろんキーも付けっ放し、わたしの荷物も窓から丸見え、という状態で休憩に出かけたのです! (スペインの安全対策はこちら(2017年10月号)で:)

『え! おじいちゃん、スーツケースとか荷物とか、丸見えなんだけど!』
『だんない、だんない(金沢弁で大丈夫の意味)』
『え! おじいちゃん、でも、エンジンかけっぱなしだし…』
『だんない、だんない』

スペイン人の目には不思議に映るのですね。スペイン人の友達が訪ねてこなければ気づかない、他愛のないことなのですが、やっぱり「ちょっと」違いますよね。

今日のフレーズは、
¡Dios mío! (ディオス・ミーオ)
「どうしよう!」
¡Qué barbaridad! (ケ・バルバリダー)
「なんてことでしょう!」
!No te preocupes! (ノ・テ・プレオクペス)
「大丈夫!」